銀河の果ての投げキス
22歳になった。
スマホをなくしたまま22歳になりました。
私が小中学生の時に思い浮かべていた22歳はとても大人の女性だった。
色気と余裕が備わっていて、それでいて、若さがある。そんな感じ。
だけど今の私は、スマホをなくしたまま。果たして、スマホをなくした22歳は余裕があるといえるのだろうか。
こんなはずじゃなかったなあ
でも私は、途方に暮れていない。
andymoriは、
ケータイデンワを落っことして サイフを落っことしたって
大丈夫ですよ 問題ないですよ
と言うし、
あいみょんは、
デジタルも流行りもいらない
と言う。
20歳になった時に「とびっきりの幸せが似合う女性になる」と決意したけれど、今はまだそれになれていなくて、それでもいつか、そんな女性になれることを夢見ている。
だから今は、小さな幸せを。
日常に転がっている、見逃してしまうような小さな幸せたちをかき集めて、「幸せが似合う人」くらいにはなれているように、そういう生活を営んでいる。
とある会社の面接で、「大人になったなと思う瞬間はどんな時ですか?」という質問があるらしい。
私には2つの答えがある。
1つ目
私は、私が小中学生の時に思い浮かべる大人は20歳前半だった。だけど、18歳くらいから、大人を思い浮かべるとき、その姿は4,50代に変わっていた。
もしかしたら、大人になんていつまでもなれないのかもしれない。人は一生をかけて大人になっていくのだと思う。
2つ目
パン屋さんで菓子パンを買わなくなったこと。幼い頃、親に連れられてパン屋さんにいくことが多々あった。そこで、「惣菜パンと菓子パンを一つずつ選んでいいよ。惣菜パン2つでもいいけど、菓子パン2つはだめ」と言われていた。それが我が家のルールだった。
だけど私は、チョココロネとメロンパンのどっちか一つを選ぶなんてできなかった。駄々こねて、もしくは、妹に半強制的にチョココロネかメロンパンのどちらかを選ばせていた。
だけど、気づいたら私は大人になっていた。パン屋さんに行くと当たり前のように惣菜パン2つを選ぶようになった。菓子パンに惹かれなくなった。
ああ私も立派に大人になってしまったなあ
(ちなみに最近はカレーパンとクロワッサンにはまっているよ)
22歳、やりたいことには全部飛び込んでみようと思う。
そこで感じたことを紡ぐことも大切にしたい。それから、私は日本を全然知らないから、日本を知る旅に出たい。
どこかに、きっと、私だけのネバーランドがあるはずだから。