20240416

日記。月一で通っている病院の主治医の方に自分の作った本を先月お渡ししたのだが、ちゃんと読んでくれて半分日記のセルフライナーやあとがきの内容を踏まえた上で話を振ってくれた。それにそういった趣味の話は一切してこなかったのに元々少女終末旅行が好きだったみたいで、本の中で一度名前が出てるのを確認した上でイラストの雰囲気も近いものがあるという話ができてこんなに嬉しいことはないな・・・と思った。イラストを描くのに使ったクリップスタジオというソフトも知っていて、絵を描いたことがあるらしく、あくまで病院で会う先生という関係でしかなかったのだが、少女終末旅行が会話の中で自然と出てきたりクリップスタジオを知ってたり、実はインターネット内で割と近い、同系統な方なのではないかと勘繰ってしまった。それ以上は踏み込まなかった。年齢も聞いたことはないが、少なくとも+10歳以内で結構近いのではないか。もっと踏み込みたいが、好奇心に負けてそれ以降立ち回りが難しくなってしまうリスクもある。こういうとき、自分は割と暴走してしまう。来月の通院でどういう話をしようか悩んでいる。

花見に行った。花見は嫌いで、家の隣が結構花見の名所で、桜が満開になる広場なのでガキの頃たくさん人がきていた。大体春休みなので家にいたのだが、声がうるさすぎるしゴミを捨てていくし、場合によってはうちの敷地入り込んで車を停める人とかもいて迷惑でしかない。昨年末にあった同窓会をやってから確実に地元の友人との距離は近づいている。誘われたとき、ありがたかったが花見が嫌いだという旨を伝えることができなくて行くことになり、当日までずっと後悔していた。ちなみに普通に楽しかった。普通に楽しかったことが悔しかった。友人は自分が花見嫌いな理由を伝えたとておそらく実際に行ってみたら変わるっしょ~という答えが出てきそうな人で、それはイメージしかないし失礼極まりないが、たぶん共感して理解を寄せようとしてくれるタイプではないだろうなと勝手に決めつけていて、否定されるのが怖くて行きたくない旨を言いたくなかった(言えてすらいないので文句を言うのもお門違いだが)。というのもあって、普通に楽しかったことが悔しい。勝手に卑屈になって、勝手に悔しくなっている。

コーチェラ配信を見てdeftonesでぶち上がる。良すぎ。Digital Bathで泣いてしまった。あとはthe drumsとfeeble little youthが良かった。結局90~2010年くらいまでのインディーロックやインディーポップの変遷を辿ってるバンド達が一番しっくりくる。それ系の新譜を聞いてもあまり惹かれるものは無くなっているのを年々感じていたけど、やっぱりライブ動画見るとグッとくる。逆にSNSで話題になってるアーティストに関して全くしっくりこなくて、これに疎外感を感じることすら今年はあんまりない。むしろ焦りがないことに対して寂しさを覚える。わが道を突き進めばいいともあんま思ってなくて、近づきたいのに何もできないまま愚かにふわふわしている。昨年ファンクにハマったときブラックミュージックに行くとは思ってなかったと言われたことがあるけど、実はあんまり、というか全然行けてない。ファンクの中ですらかなり好き嫌いがあるし、今もちょっとソウルは苦手だったり、結局カッチリとしたリズムで体を揺らしたりするのが好きで、それを生み出すグルーヴというか、自分が好きな瞬間を追い求めて行ったら一部のファンクになったという感じです。ジャンル大枠でハマったとは言い難い。カッチリした、つまり鋭利さなんだけど、やっぱりZAZEN BOYS(から辿ったShellacやPrince)、そしてポストパンクから来ているんだろうし、その根元は全く変わってない。むしろファンク聞きまくってから戻って聞くKornとかRage Against The Machineが一番ぶち上がってしまう。今最もしっくりくる。

最近はブレンパワードを見て衝撃を受けた。ロボットアニメとしてここまで優しい作品無いのではないかと思う。音楽がすごすぎる。菅野よう子のサントラにハマり、スピリチュアルジャズっぽい劇伴からファラオ・サンダースやサン・ラを聞き返してまたハマっている。近い雰囲気を感じて坂本龍一の音楽図鑑も聞いている。菅野よう子の同時期の他のサントラも聞いたりして、そこからトリップホップに行ったり、ジャズという共通点からレディオヘッドのアムニージアックを聞いたりしている。あの沈んでいくような、深淵に吸い込まれるようなビートの質感が心地よくて、一番頭を真っ白にできる音楽な気さえする。みたいなことを考えながら作ったプレイリストを貼っておきます。


月に数回、10曲入りのプレイリストを作って知人に渡して感想をもらうっていう交流を続けている。ありがたい。もう3年目になるので120以上あるのだが、先ほどのはまさにそこに送るように作ったやつです。毎回、そのときのタイムリーなマイブームが反映されている。アルバム10曲40分くらいってのを目指しているけど、これはthe pillowsのスタジオ盤を一個ずつ追っていったとき全部そのサイズ感ですごく丁度よく、自分がアルバム単位で音楽を聴くことの練習になってくれたことを思い出すから。そしてもう一つ、先日作ったスロウコア/ポストロックっぽいやつがすごく寂寥感に溢れたとても好きなものになったので貼りたい。もう春なんで、ちょっと遅れたかも。寒いときに聞いてください。一応コミティアで作った音楽ZINEに合わせたものになっている(全てその中に載せたアルバムの曲のみで作っている)。


もう一つお気に入りを。これは銃座のウルナって漫画をイメージして作ったやつで、先日無料公開されてるときに本当にオールタイムベスト級に大好きな漫画だから、ちょっと大きな声で宣伝したら本当に読んでくれた方が結構いたし、しかもリプライとかで感想伝えてくれたりして、嬉しかった。嬉しかったと同時に、軽率に呟いたものが思っていたより影響力を持ってしまうことに対するちょっとした恐れというかビビりもあった。プレイリストですが、読んでるときに本当に脳内にこれはMogwaiだなぁとか、これはBluetile Loungeだなぁとか思いながら流れてたのでそのまんま反映しています。


(以下、4/10に別所で上げた日記の転載)
寝る前とかにぼんやり考え事をしていると、普段なら絶対しないしやりたいとも思わないのになぜか物語を自動で創作していることがあって、ある瞬間にふっと正気に戻って自分が作ったその物語を反復したりぶつ切りのところで意識を取り戻すとかなり破綻した、意味不明で支離滅裂な創作になっていることが多い。これが本当によくわからなくて、寝る前の考え事というよりはもう半分寝てて夢に入ってしまってるんだと思う。思うが、でもはっきり夢を見た感覚とはまた違う。夢はやっぱしっかりその世界の中に自分が存在してるんだけど、これは自分が存在してるんではなくて、むしろ頭の中で考え事をしてる延長線上にあるんだけど自分の意識が曖昧って感じ。境界にいるのだと思う。先日リリースされたgroup_inouの新しいEPに「寝る前思い出す 風景描写」という歌詞があるのだが、自分はこの時間の曖昧な創作とgroup_inouの支離滅裂で意味不明な場面転換だらけの歌詞とリンクするものを勝手に感じていて、本当にそれを表したかのようなフレーズが本人達から飛び出てきてしまって個人的にすごく刺さった。すごく聞いている。最近group_inouのトラックって図形みたいだなって思うようになった。cpがたくさんの言葉を散らかして、その言葉一つ一つにimaiさんがピッタリの形の図形を嵌めていって、固形になることで自分の中でやっと解釈ができる、みたいな聞き方をしている。言葉と、その後ろで鳴っている音の関係性が、自分が他に日本語の音楽を聴くときと全く逆の働きをしているような気がしている。自分の脳内で、の話です。新譜が本当に良い。先日坂口さんと川崎で飲んで、こんな感じの話をたくさんできて楽しかった。ということが言いたかっただけの日記になります。


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