24歳プータロー

朝6時から夕方までパン屋で働き、夜は居酒屋をはしごするようにアルバイトにあけくれた。
パン屋の仕事は、楽しいという感覚はなく、ただ周りに迷惑をかけないよう、場の空気を読むように仕事をしていた。
逆に夜の居酒屋は、学生アルバイトが多く、サークル活動のノリ、毎日楽しく、年齢だけで先輩扱いされた自分は仲間にも恵まれ働いていた。料理長のミャンマー人アウンさんには、すごく良くしてもらった。

当時、定職についていない人は、プータローと言われていた。
別に夢はなかった。実家の居酒屋を継ぐかもという気持ちをほんの少しの動機にし、プータローの自分を肯定化していた。
ただ、そんな生活に違和感を感じながら時間だけが過ぎていった。
#プータロー