『「スライドドア車」がなぜ人気独占? “引き戸“タイプが日本でウケる訳』という記事について(フェイスブック記事へのコメントを転記)
『1980年代の中盤以降に生まれた20代から30代の人達は、ミニバンに親しんで育ちました。セダンよりも、スライドドアを装着する背の高いクルマが基本形』…物は言い様だけど、結局車は便利な動く部屋。かっこよさだの美しさだの、ましてやステイタス性などそんなことの対象とはこれっぽっちも考えたことない(物心ついた頃からそういうジャンルはほとんど存在しなくて、あっても高価な別世界の代物だった)。そういう世代ばかりになっては…そりゃ、中が広くて天井高い、置くスペースが限られてるから開け閉め、出入りしやすい(おまけに最近は自動で開いたり閉まったり…)、そういうとことん〝四角い箱〟のほうが使いやすくて合理的=価値が高いって判断するに決まってるよね。古くから引き戸が身近で云々…ってのは後付けの屁理屈で、単に利便性だけで狭いスペースでの開閉という制限設けて語ったら日本じゃなくたってスライドドアがいいってなるのは自明でしょう(当然ながら走行安定性も二の次なわけだから…)。
要は…海外では今もって大事に語り継いで、その価値観のもとにものづくりを進めている…そういう商用車ではない「マイカー」なるものが放ってきた〝文化性〟といったものが、経済の斜陽化の過程でどんどん失われていったのが90年代以降の日本ってことなんだと思う。そういえば最近の10代~20代女子に至っては、「お尻を突き出しててキモチワルイ」とか言って、セダンとかクーペとかの3ボックス車を視覚的にも生理的に受け容れられなくなっている、という話だ(黄金比とかああいう美意識って古今東西共通するって聞いてきたのだが…)。…世も末だ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?