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愛がある。

最近また東京に行きたい欲が出てきて、
そういえば2週間ほど東京で遊んだのはちょうど一年前くらいだったなと思い出しました。
たくさんの素敵なお店に行けてとても楽しかったです。
その中でも一つ、とても印象に残っているお店があったので、今回書き残そうと思い、久しぶりに文章を打っています。

東京の旅も終盤に差し掛かった頃に
以前雑誌で気になっていたお店"MERCI BAKE"という焼き菓子屋さんに行こうと松陰神社前駅まで行きました。
駅から松陰神社と反対方向に商店街があります。
そこは小さな商店街だけどとても賑わっていました。

御目当ての焼き菓子屋さんの対面側に
"cafe lotta"という小さなカフェがありました。
ここも東京にくる寸前くらいに、
確か仙台の好きなカフェの元スタッフさんのインスタで知って、焼き菓子屋さんに行った時にそこも行ってみようと思っていたカフェです。

お店には大きな窓があり、中の様子が見えました。
"...満席っぽい。"
とてもお腹が空いていたのでとりあえず近くのお店で適当にご飯を食べて、席が空いた頃にそこでお茶をしようと思いました。
MERCI BAKEさんが人気のお店なのは知っていたので売り切れる前にと、先に焼き菓子とチーズケーキを買いました。2時間の保冷剤もつけていただいて、とりあえずささっとお昼ご飯を食べて、またそのカフェに向かいました。
先に他のお客さんとお店の方が話をしていて、嫌な予感がしました。
少し待つかもなあって思って話を聞いたら、

"10組ほどお待ちで、頑張っても2時間以上はかかります...。"

...まじかぁ...要冷蔵もの買ってしまった。
と思って、
"じゃあ今回はやめておきます。"と言いました。
そしたら、お店の方に

"こんなに暑い中、わざわざここまで来ていただいたのに本当にすみません。"

って謝られました。

言葉だとなかなかその時のことを伝えるのが難しいですが、

お店が満席で入れないことへのすみませんではなくて、
暑い中、お店まで歩いてきた私に対して謝られたような気がしました。

それにとっても忙しいと早くあれやらなきゃ、これやらなきゃって考えることが多くて、
ちゃんと謝ることすら大変だと思います。

中に入れなかったけど、
とっても素敵な店主さんのいるお店を見つけたと思って、気持ちよく帰れて"また来よう"と思いました。

でも、
そのお店はもうすぐで閉店するということを宮城に帰ってから知りました。
その後は閉店日に近づくにつれて待ちのお客さんがどんどん増えていって、毎日とても大変そうで、とても沢山の方から愛されているお店だったことを知りました。

今は本を出版されていて、
どちらも購入して、読みましたが
とても愛のあるお店だったことがしっかり伝わってきました。その本にも愛がある。

ぐっときました。

中には一歩も入ることができなかったけど、
その時行ってよかったと思えるお店です。

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