セアカオサムシ羽化観察記録
2023/05/21の羽化を以って、世界初と思われるセアカオサムシ
Carabus tuberculosus の人工繁殖が成功した。
備忘録を兼ねて以下に時系列順の蛹化及び羽化記録を掲載する。
12:02 2秒おきに後脚先端を2度痙攣させる動きが始まる。
12:04 蛹内部で腹部先端が動いている様子が見える。人が呼吸を行う際の腹部の膨張と収縮運動に近い。
12:51 後脚及び腹部先端が絶え間なく動き始める。
今回の羽化では幅広の人工蛹室を使用したためか、仰向けになったまま起き上がるのに難儀した様子が何度か見られた。
それ故に仰向け状態が長く続き、鞘翅中央が少しだけ窪んでしまった。
これは足掛かりとなるシェルターを設置する事で対策できるものと思われる。
また、蛹背面には脱皮時に漏出した体液を栄養に増殖したと思わしきカビが見られたが、羽化に支障をきたす様子は見られなかった。
以前にナガヒョウタンゴミムシの飼育繁殖を行った際も似たようなカビが見られたが、同じく羽化への支障はなかった。
関連記事
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?