2023/06/19 観察記録
忙しい中、セアカオサムシが続々と孵化してくる。
回収し損ねた卵もやはりあったようで、メス成虫を管理していたケースで地上に現れた幼虫が2匹ほどいた。
1.2日の間に7.8個は産卵したという事になる。
空腹時もメスの腹部は膨張したままだったため、かなり栄養状態が良く、多くの卵が育ったのだと考えられる。
エゾカタビロオサムシの何匹かは蛹になった。
中々貴重な画像かもしれないが、色々なオサムシ及びゴミムシを飼育すると蛹はほとんど変わり映えがしないので、撮影記録も雑なものとなってしまう。これもiPhoneによる片手間の撮影だ。
カイコ消費量が凄まじいので、二度と飼いたくないレベルで苦労した。飼育自体は他オサムシとあまり変わらず。
庭やその辺でたくさん採れるミミズ食のオサゴミがいかに飼いやすいのかという事がよく分かった。ミミズ食オサゴミの個体数の多さもそれを物語っている。
近くの林道ではミミズ食のスジアオゴミムシがペアで彷徨いていた。
1匹は卵を包むマッドセルを作っている最中だった。論文等では土室、泥壺と表記される場合もある。
これを草木等に付着させて産卵を行う。そのため、特に雨上がりに活性が高くなる。
ゴミムシは基本的に水田の土等の粘土質の泥を好むが、林道にもマッドセル作りに適した泥がたくさんある事をたった今知った。
森林にこそミミズ食ゴミムシの数が多いので、産卵場所が多いのは当然ではあるが、そういえばあまり森林環境のゴミムシを探す事をしてこなかった。
帰宅後、庭のケヤキ下にはタマムシの死骸が落ちていた。
早すぎる。今年は発生が早いとは思っていたが…。タマムシの亡骸を見るとすでに夏が終わりかけているような錯覚を起こしてしまう。
今のうちに『少年時代』等の夏に関連した曲を予め聞いておけば、夏が終わる事や迎える事への心の準備ができるかもしれないし、少しだけこれからの暑さを愛する事ができるかもしれない。
倉庫の壁には尻尾が切れたオスのニホンヤモリがいた。尻尾の根元にある側肛疣のせいで、初見時はどちらが頭か分からなかった。
よく見ると顔から首にかけて鱗が剥げている。
トカゲやヤモリの類はオスがメスの首に噛み付いて交尾を行うが、この個体はオスなので恐らくは同種同士の縄張り争いによってついた傷なのだと思われる。
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