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セアカオサムシの孵化を再度確認 2023/06/19


2023/06/19
セアカオサムシの孵化を再度確認した。

孵化直後のセアカオサムシ幼虫

実は06/18に同容器内で管理していた卵が一つ消えていて、先んじて孵化した幼虫を確認していたのだが、当記事で紹介する個体は1日遅れで孵化した。
夜通し張り付いて撮影しやすいように寝室内に管理容器を移動させた際、容器を置いた場所がエアコンの冷風が直接当たるポイントだった事が孵化の遅れた要因の一つと思われる。


2023/06/18
14:50
セアカオサムシ卵
2023/06/19
15:28
孵化直前のセアカオサムシ卵

同日に産卵されたと思われる卵が18日に孵化したため、他個体の孵化も同日だと考えて夜通し張り付いてしまったが、今思えば複眼や触角、脚、尾端の発生が進んでいなかった。孵化直前には必ず卵内で折り畳まれた幼虫の発生、その様子が色づいて目立つ。
これは同じ食肉亜目(オサムシ亜目)であるゲンゴロウにも共通しており、片側6つずつ配置されている複眼を含めた幼虫の構造のいくつかもよく似ている。

孵化直前のゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)卵


孵化直後の動画は以下のツイートをご覧いただきたい。



2023/06/19
16:08
孵化直後のセアカオサムシ幼虫
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16:32
16:36
16:40
16:50
16:58
17:33
17:36

セアカオサムシに限らないが、孵化直後のオサムシ科幼虫、その純白の姿はあまり見る機会が少ない。
上記の時間経過を見てもらえると分かりやすいが、10分と経たず早急に色づき始めるためだ。

前回、孵化を観察した際はちょうどこの孵化後10分以内のタイミングを逃してしまい、墨色に変色した幼虫を観察できるのみに留まった。

2023/04/18
21:33
孵化後に色づくセアカオサムシ幼虫


今回は夜明けまで張り付いて観察をしたが、それは前日の発生の様子を見誤った故の、しなくてもいい苦労だった。
上記記事には以前に自身で観察例を記録した上、孵化直前の傾向も記したというのに、それを忘れて参照にしなかったのは反省すべき点だろう。


この日孵化を観察できたのは、意識を失って次に目覚めたタイミングがたまたま孵化前だったという、単純な運の良さによるものだ。



今回孵化した幼虫は2023/06/12〜06/13に産卵された個体で、先んじて孵化した幼虫は6日から7日で孵化したことになる。
4月に観察した卵は8日で孵化したため、この虫も気温によって発生スピードに差が生まれるのだろう。

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