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緊急事態2021

みなさん、大変お久しぶりです。倉田です。といっても、君は一体誰だね?という方もいらっしゃると思うので、簡単に自己紹介しておきま。広島県福山市という広島県で二番目くらいに大きい街で、居酒屋とレモネード屋さんをやっている者です。

さて、タイトルに「緊急事態2021」と書かせていただいたのですが、そのまんまです。緊急事態の真っ最中です。非常にやばい。去年から世間様を騒がしている某ウイルスのおかげで、再びお店を休業することになりました。
去年の今頃もかなり大変な状況でしたが、まさか今年も大変な状況が続いているとは当時は思ってもみませんでした。「来年の今頃には収束しているだろう」と今思えば楽観的に考えていたんだなと痛感します。

昨日、久々に18時台に街を歩いてみました。18時という時間はもうお店で営業している時間になるので、街の様子を見るということはお店を休まない限りできません。そんな久しぶりに街中を散歩してみると、サラリーマンや学生たちが多く道を歩いていて、帰宅の道についていました。いつもなら、その道を飲食店の灯りが照らしているのですが、緊急事態宣言が出されて、休業を決断された飲食店が多いため、いつもの灯りはありませんでした。
閑散とした商店街をただの道として歩く人たちがいるだけの、どこかさみしく街自体を無機質に感じてしまう瞬間でした。

福山市はこの時期になってくると毎週土曜日に夜店が開かれて、そこにたくさんの人が押し寄せ、露店がにぎわう風景を見ることができます。その風景を見ると、街が生きていると実感し、気持ちが高揚していきます。いつもの馴染みたちが缶ビールを酌み交わし、露店でおつまみを買い、食べ飲み歩きをしているのです。誰の得にもならないどうでもいい話をしながら、その話になぜか笑ってしまうような時間が自然と流れていくんです。

本来であれば、無機質な風景が広がるのではなく、温かく自然と笑顔になるような時間を楽しめる時期に差し掛かる頃なのですが、その時間を楽しむことは今年も難しいのでしょうか?人間というのは忘れてしまう生き物らしく、あの頃見てきた景色というのは遠い昔にあった過去の遺物のように感じてしまっています。それだけ、街の灯りが消えてしまっていることが当たり前の景色になりつつあるのかなと焦燥感に駆られています。

焦ってしまっても仕方がないので、今、私たちができることを精一杯やっていこうと思います。また、あの景色がよみがえるときに全力でその景色を色鮮やかなもかけがえのないものにしていくために。今は耐え忍び、力を蓄えたいと思います。

2021年5月19日

記事を読んでいただきありがとうございます。ただいまお店は長期休業中のため、当店のレモンサワーを封印しております。店舗継続のため、もし記事を面白いと思っていただけましたら、サポートをしていただけると嬉しいです。