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知らなかったよシャウベルガー

こんな重要な人を今まで知らなかったのは、とても恥ずかしい。

桜沢如一と同年代で同じく日本ではほとんど無名のオーストリアの在野の自然科学者、ビィクトル・シャウベルガー。

シャウベルガーはもともと自然観察員だったのだけど、ある時、勢いよく流れる川の中で静止して尚且つ、流れとは逆の方向に遡上し、滝すらも昇っていくマスの泳ぎに魅了される。

その原理を解明しようと研究する中で、水が温度差によって動き方が変わる不思議な性質をもっていることを発見し、マスが現代の科学では発見されていない水の浮揚力を利用して遡上して行くことを突き止める。

そしてシャウベルガーは、水はもとより、この自然界は一見相反する二つの性質が共鳴してバランスをとりながら成り立っているといういわゆる東洋の陰陽論的な世界観にたどりつく。

つまり自然界のエネルギー現象は、「外側から内側に向かい渦を巻く求心力」と「内側から外側に向かい渦を巻く遠心力」という二つのパターンがあると。

そしてこっからがシャウベルガーの面白いところで、現代の科学技術は、ことごとくこの「内側から外側に向かい渦を巻く遠心力」を利用しているというのだ。

遠心力は外側にエネルギーが伝わり解放される破壊的なエネルギー、つまり現代の火力や原子力に代表されるような爆発的分裂をエネルギーに変えているので、将来的に必ず崩壊の運命にあるのだそうだ。

そこでシャウベルガーは、逆に「外側から内側に向かい渦を巻く求心力」を利用した、穏やかで効率が良い創造的なエネルギーを使う技術を開発していくのだが、これが大戦という時代の運命に翻弄されて埋もれていってしまうのだ。

はたして桜沢は、このシャウベルガーの存在を知っていたのか?

マクロビオティックの陰陽においても、求心力は集中して生に向かうエネルギーで、遠心力は分散して死に向かうエネルギー。どちらが良いという訳ではないのだが、確かに現代の科学技術は後者に隔たり、しかも遠心性ゆえのアンコントローラブルな状態にある。

マクロビオティック的にもこのシャウベルガーの研究には大いに注目すべきだし、これからの時代にとても重要なヒントが詰まっているとつくづくつ思った。

ところで、シャウベルガーの「外側から内側に向かい渦を巻く求心力」を利用する内破理論(爆縮理論)による技術をイメージしやすい動画があります。

内側に水が回転するだけで、静かに発電しながら水の生命力が自然に高まって行くんです。すごいよね。。

オーストラリアが開発する小水力発電システム「VORTEX」
https://www.youtube.com/watch?v=21ELb5Qf89Y

これ棚田にも作りたいな~(笑)

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