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#わたしの好きなえほん 『あさになったのでまどをあけますよ』

ときどき、絵本のことを書いてみます。

子どもが生まれる前から絵本が大好き。みじかく、シンプルな言葉の中にたくさんの意味がこめられているような気がするから。そして、その意味をどうとっても間違いじゃないんだよ、とそっと寄り添ってくれるような気がするから。自粛期間を経て、じぶんがどう感じるか、を知ることがより大事になってきているこの頃。あらためて読み直すのも楽しいひとときです。

今日はこの一冊。

「あさになったので まどをあけますよ」荒井良二/偕成社

「あさになったので、まどをあけますよ」

窓を開けると、目の前に広がるのは山、まち、川、空……どのページをめくっても、荒井良二さんの力強く、鮮やかな色彩に圧倒される。朝は毎日やってきて、窓から見える風景はいつも同じ。なにげない日々はくりかえす。

それでも、その変わらなさこそが愛おしい。

「だから わたしは ここがすき」

繰り返されるこの言葉は、まいにちを生きることのよろこびにあふれている。そうそう、生きているだけでいいんだ。気分のいい朝も、ちょっとどんよりな朝も、何度でも、読み返したい本です。


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