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野田澤女流初段の世界観

野田澤彩乃女流初段のコラムを読んだ。

最初は抽象的でわかりずらい文章だと流し読みする気満々だったのだが、想定外にその文章に引き込まれ、最後まで一気呵成に読み進めてしまった。

内容は、勝負の世界に縁のない私には想像もできない厳しい内容だったのに、その文章はふわりふわりと中空を浮遊し、光の中で前を見据える彼女の姿が浮かんできた。力強いわけではないのに、ただただ前を見据えたその姿に、勝手な想像ながら惹かれてしまった。

女流棋士とはどういうものなのか、正直よくわかっていない。棋戦に出場できない女流棋士というのはいかばかりか。そのような状況でありながら、彼女の文章は、まぶしいくらいの光に満ちていた。

他のコラムとは一線を画す彼女の文章は、とても文学的だ。今後も彼女の文章を読みたいと思った。





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