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浪江町へ行って来ました

夏に友だちと訪れた福島県
その時は、「相馬野馬追(そうまのまおい)」という伝統的な祭典を観に行きました。その迫力たるや、言葉で説明しようがない。もう直に観てほしい、と感じるものでした。
しかし、今回訪れたのはお祭りとは別です。
日帰り(短時間)で道の駅なみえ、請戸漁港、請戸小学校を見て回ろうという計画です。どうして浪江町だったかと言うと、以前お土産でいただいたたまねぎスープがおいしかったから、なみえ焼そばも気になっていたからだと思います。

その「なみえ焼そば」がこちら。

道の駅なみえで食べた「なみえ焼そば」

JR浪江駅から徒歩15分ほどで道の駅なみえに行くことができます。がんばれば徒歩圏内です。駅の改札を出てすぐ左手に、「なみえまるみえ情報館」というコーナーがありまして、「浪江町内なみえ焼そば飲食店MAP2022」が入手できます。ただ、私は道の駅に真っ先に行こうと思っていましたので、MAPを手にしたのは帰る時でした😅

なみえ焼そばとは?

①中華麺の太麺を使う
②具材はモヤシと豚肉を基本とする
③ソース味であること
これらがなみえ焼そばの定義なのだそうです。(浪江焼麺大国ホームページより)
私は道の駅なみえにあるレストランかなででいただきましたが、なみえ焼そば飲食店MAPによると、「おむすび専門店『えん』」「食事処いふ・新妻荘」「味感さとう」「如水(要予約)」でも食べることができるそうです。

レストランのなみえ焼そば受け取り口付近に「通は一味唐辛子をかけて食べる」と書いてあったため、私は焼きそばに青のりと一味唐辛子をかけました。が、なんと、専用ふりかけが売っているそうです。よりなみえ焼そばを楽しみたい方は、「なみえ焼そば専用ふりかけ」を試してみてください。
味は、わざわざ食べに行ったかいあって美味しかったです。太麺が食べごたえがあり、一味唐辛子もピリリといい刺激でした。そして、使われていた器には「何事も馬久行九」と書いてあるだけでなく、食べ終わると見えるものが!? こちらもぜひ、食べに行って確かめていただけたらと思います。

なみえ焼そばの後はソフトクリームを食べに!!
となりの建物「なみえの技・なりわい館」へと向かいました。

こちらには、大堀相馬焼のコーナーがあります。なみえ焼そばを食べたときの器は、これだったのではないかと思います。陶芸体験教室もあるのですが、どうやら予約が必要なようで。事前に確認しておくとよさそうです。
酒造コーナーでは、お酒の飲み比べができるようでした。私はそんなに飲めませんので、ソフトクリームを。

この甘酒ソフトクリーム、さっぱりしていておいしかったです。ほかにもデザートプレートなどいろいろあったのですが。おなかいっぱいで💦
お出かけしたときほど「たくさん食べれられる身体になったら」と思うことはありません。それか、何人かで出かけて、ちょこっとずつシェアするというのがいいかもしれません。とはいえ、大満足のおいしさでした。

お土産は、なみえ焼そばを食べに行く途中のお土産コーナーでたまねぎスープを購入。
福島県浪江町のブランド玉ねぎ「浜の輝(はまのかがやき)」を使った甘みのあるスープを購入しました。というのも、これから電車で結構な時間をかけて帰るので。軽いというのがとてもありがたいのです。もちろん、以前飲んでおいしかったので、おススメだなと思いまして。

そんなこんなで、ここからは請戸漁港と請戸小学校の話を書きたいと思います。

請戸漁港へ

私が浪江町に伺ったこの日、ちょうど「請戸夕市」が「請戸魚市」と名前を変えて約12年ぶりに行われる日(12月10日)でした。もともとは、年末やお盆などに旬の魚介類を格安で販売していたようです。朝の10時から12時までで開催していたのですが、なんと電車に乗り遅れまして。行った時には「もう終わったよ」と。
どうやら、商品購入された100組の方たちにはホッキ飯のおにぎりがプレゼントされたようです。もたもたしていたことが悔やまれます。

請戸魚市の終わった請戸漁港

とはいえ、駅から請戸漁港まではとてもスムーズに行くことができました。事前に福島に住んでらっしゃる方に教えていただいたのですが、「なみえスマートモビリティ」に登録すると、ミニバスで移動ができるのです。(年末年始と日曜日はお休みです)
駅に着くと同時に乗るところを浪江駅、降りるところを請戸漁港に指定し、予約しました。近くにいたミニバスが数分で迎えに来てくれて、すぐに行先へと向かうことができたのです。
ホームページによると、スマートフォンだけでなく、デジタル停留所での予約もできるようです。運賃は12月27日までは無料ですが、来年(2023年)1月5日より有料となるそうです。駅から請戸漁港まではかなり距離がありましたので、無料と聞いて驚きました。日産が企業や行政とともに誰でも立ち寄れる・住めるまちづくりをということで試験的に「なみえスマートモビリティチャレンジ」というのを行っているのだそうです。車の運転が不安な方や私のように観光で訪れた人にも助かるサービスだと思います。

おかげで、請戸漁港に遅くに着いたものの、運転手さんから「請戸小学校へ行かれますか?」と送ってもらえることに。
そのまま小学校見学へ行けたのです。

請戸小学校へ

請戸漁港から請戸小学校へ行く途中に見えたのは、東京電力福島第一原子力発電所。この地域が本当に原発から近く、避難を余儀なくされたことを実感しました。浪江町は、全町民が避難することになったそうです。そして、約2万1000人いた町民のうち、帰ってきた人や移住してきた人で約1900人が現在は暮らしているそうです。原発が近い、という印象が強いかもしれませんが、請戸小学校をまず襲ったのは津波でした。

今は小学校としての機能はなく、防災について考えるきっかけとしての施設になっています。

大地震が起こったとき、小学1年生以外は学校にいたのだそうです。それで、「津波が来る」とみんなで海とは反対側の山へ逃げることに。学校の先生は車いすの子をおぶったり、上級生は下級生の手を引いたりしながら山を登って。途中道がわからなくなると、生徒の中に山に詳しい子がいて、なんとか山を登っていくことができたそうです。
余震の続く中、みんなで山の反対側へと下って行き、ここからどうしたものかと途方に暮れていると、いわき市のトラックの運転手さんが。
「荷台に乗れ! みんな乗せて行ってやる!」
と、全員を荷台に乗せて役場まで連れていってくれたのだそうです。

写真真ん中あたりに「津波浸水深ここまで」と、ボードがあります。

海から近いこの小学校で、全員が無事に非難することができたのだそうです。これは、学校の先生がたの迅速な判断、生徒たちの協力、山に詳しい生徒がいたこと、トラックが通りがかったことなどいろんな要素があってのことと思います。ですが、もともとの信頼関係があってこそ、同じ方へと逃げることができたのではないかと思います。

この小学校の例は、本当にまれなケースだと思います。郵便局を守るために戻って、命を落としてしまった方たちのお話も聴きました。そういった背景も知ったうえで、福島と関わっていくのは大切だと感じました。少しずつ、楽しいことも発信する。そして、訪れた人がそこにもともと住む方たちの気持ちも理解しながら、つながっていけるようになればと思っています。

駅前のイルミネーション。

この記事は、11月に『はじめよう、私とふくしまの小さな物語。vol.4 好きな地域でフリーランス編』に参加したことをきっかけに書かせてもらいました。1月以降もイベントが行われます。ご興味ある方は、参加してみてくださいね。


【2023年1月15日(日)@有楽町】はじめよう、私とふくしまの小さな物語。vol.5 自分らしさを活かした起業編 
https://bit.ly/3P6q62F

未来ワークふくしま移住セミナーは、来月も開催を予定しております。
第五回のテーマは「自分らしさを活かした起業」編です。
(2023年1月15日(日曜日)14:00-17:30)
第五回の「自分らしさを活かした起業」編では、福島12市町村で自分らしさを活かした「コアキナイ」を展開されているゲストをお招きします。
「コアキナイ」という言葉には「個性 (自分らしさ) を活かした商い (=個商) 」と「無理のない大きさの商い (=小商) 」という意味が込められています。福島12市町村へ実際に移住して、クラフトビールの醸造士を務めるかたわら、キッチンカーでワッフルの移動販売をしている方から、運動指導・ヨガインストラクターをされながらゲストハウスの開業に挑戦している方、乗馬体験・レッスン事業を展開されている方まで、幅広いゲストをお招きし、ここでしか聞けない四名のリアルな体験談をもとに、自分らしさを活かした「コアキナイ」をどのように実現されているのかお話しいただきます。

▼イベントページ (お申し込みはこちら)

イベント詳細===================================================================
1. 開催日程  :2023年1月15日(日曜日)14:00-17:30 (開場 : 13:30)
2. 開催場所  :東京交通会館 3F グリーンルーム

        https://www.kotsukaikan.co.jp/access/

3. アクセス  :
JR山手線・京浜東北線:有楽町駅 (京橋口・中央口 [銀座側] ) 徒歩1分
有楽町線:有楽町駅 (D8) 徒歩1分 / 銀座一丁目駅 (2) 徒歩1分
丸ノ内線:銀座駅 (C9) 徒歩3分
銀座線:銀座駅 (C9) 徒歩3分
日比谷線:銀座駅 (C9) 徒歩3分
千代田線:日比谷駅 (D8) 徒歩8分
都営三田線:日比谷駅 (D8〕 徒歩5分
4. 定員    :会場参加 50名 / オンライン参加 無制限
5. 参加費   :無料
6. 参加方法  :会場にお越しいただくオフライン参加を基本としておりますが、遠方などの参加が難しい方向けに、オンラインでの参加方法もご用意しております。
7. 申込方法  :下記よりお申し込みください

https://bit.ly/3P6q62F

8. タイムライン:13:30-14:00:
開場14:00-14:10:ご挨拶・趣旨説明
14:10-14:55:登壇者の活動紹介
14:55-15:20:パネルディスカッション
15:20-15:25:支援制度のご案内
15:25-15:30:終わりのご挨拶とアンケート協力のお願い
15:30-15:40:休憩
15:40-17:10:プチアイデアソン
17:10-17:30:ゲストとの座談会 / 移住担当スタッフによる個別相談会
※上記は一部変更となる可能性がございますのでご了承ください
※15:40以降の内容は会場にてご参加いただく方のみが対象となります

9. お問い合わせ:未来ワークふくしま移住セミナー事務局 (株式会社エフライフ内)
TEL : 024-983-3222 / Mail : ijyu@f-life.org

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#未来ワークふくしま #福島12市町村移住

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