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澤本夏輝沼落ちブログ

■自己紹介

 私は基本的にテレビを見ない生き物で、音楽を聴かない生き物である。
 テレビを見ないのはポリシーでもなんでもなく、学生時代にニコニコ動画にハマり、その後はYouTubeへ移行、今もなお面白い動画との出会いを探し続けているからだ。
 好きな邦楽アーティストはSOUL'd OUT。
 好きなYouTuberは特におらず、ただただ気になる開封動画や創作動画を中心に、お勧めに出てくる動画からのお気に入りの鉱脈を掘り続けている。
 説明は省くが属性としては典型的サブカルクソ女(オタク)だ。

■第1章 EXILEとジャニーズ

 そんな私がFANTASTICS From EXILETRIBEを知る前にLDH関連事項として知っていたのはほぼATSUSHIとNESMITHと関口メンディーだけだった。(敬称略)

 時はASAYANまで遡る。あの時代、基本テレビを見ない私にも友人から毎週報告が入っていた。かのCHEMISTRY誕生オーディションである。
「ATSUSHI!ねっさんが落ちるなんて信じられない!絶対にねっさん!」という熱量の友人に対して(どうちん…顎サングラス…)と引き気味の私の中に「ATSUSHI、ねっさん」という名詞だけが残った。その後もATSUSHIとねっさんが「EXILE」に入ったという情報を耳にはしたが特に興味はなかった。

 一方その頃、私はジャニオタデビューを果たしていた。深夜にたまたま付けたテレビで放映されていた「Dの嵐」のゆるさにドはまりしたからだ。とにかくゆるい。ずっとゆるい。男子たちが群れでゆるい。
 ジャニーズ(笑)と思っていたサブカル女の2次元沼の始まりである。

※嵐沼は卒業済み

 そろそろ本題に入ろうと思う。

■第2章 どうしても沼に落としたい母

 2021年冬、サブカルを極めつつニコ生でソシャゲ配信をしていた私のもとに、元祖サブカル系女子「母」が舞い降りた。
 突然「そなた、これを一緒に観よ(命令)」と強引に提供されたのが『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』であった。
 これが私とLDHの初エンカウントとなる。
 第一話の感想を書くとネタバレになってしまうので控えるが、母は「なぜわかった!?BLの手の者にはわかるというのか…」と打ち震えていた。母はその時点で既に猛烈な杉野遥亮ファンだった。
 『恋です!』本編を観終わるより先にスピンオフである『黒川森生、アルバイト探してますっ!』が供給される。これがおそらく私のFANTASTICS(堀夏喜)初認識。
 中々杉野遥亮にハマる様子のない私に焦れた母が、私が好きそうなゆるいコンテンツを見せる作戦に方向転換していた。ゆるかった。
 更に提供されたのは踊れない杉野遥亮に踊りを教える堀夏喜である。ゆるい。(後に知ることになるが、ここで私はFANTASTICSのSummerDropsと出会っている)
「そなた知らぬと思うが、シシオとソウスケはEXILEの事務所の者である」
「えっ!?EXILEってあのEXILE?すごいイケメン抱えてんじゃん!」
 この時の私のEXILE観はATSUSHIとねっさんと関口メンディーである。

 特に誰にハマることもなく恋です!を観終えた私に母が次なる刺客を送ってきた。
 それが『美しい彼』である。
「そなたはBLの手の者、これなどどうじゃ、好きなのではないか?」
 母は杉野遥亮が好き過ぎて、トップコート(事務所)箱推しとなっていた。『美しい彼』W主演、萩原利久の所属事務所だ。
 美しい彼は非常に良いドラマだった。脚本、演出、俳優、音楽、すべてが調和していた。
「いいドラマだった…ヒラもキヨイも…」
「キヨイ役はEXILEの事務所のものである」
「マジで!?EXILEすごいイケメン抱えてんじゃん!」
 と『恋です!』とほぼ同じ感想を言って、私は特に誰にハマることもなく原作を買って読み始めた。良かった。

 どうしても俳優にハマらない私に業を煮やした母が繰り出してきたのがドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(通称チェリまほ)である。
 杉野遥亮は関係ないと思われるかもしれない。しかし母は策士である。
「クロサワイケメンだねぇ」
 と合掌しながら凡庸な感想を述べた私に母はなぜかいつもの紋所を見せてきた。
「そうであろう、このクロサワ役はEXILEの事務所のものである」
「えっマジで!?EXILEすごいイケメン抱えてんじゃん!!」
「このイケメンお町田様は、杉野遥亮と兄弟の役をやっているのだ」
『L・DK』での兄弟役を引き合いに出してきて杉野遥亮を認知させようという魂胆だった。

 そろそろ気がついて欲しい。杉野遥亮にはハマらないことと、EXILEにはすごいイケメンがたくさんいるという私の中の認識を。

■第3章 EXILE=イケメン

 EXILE=すごいイケメンに興味を持った私は得意のYouTubeで取りあえず堀夏喜と八木勇征を検索した。FANTASTICS From EXILETRIBEの様々なMVが出てきた。
 しかし私は性根がサブカルクソ女である。爽やか系FANTASTICSのMVはピンと来ない。清居役の人ってボーカルなんだーという薄い感想と共に更に検索を重ね、ついに出会ったのが、

『ホリナツのカンムリ(仮)』

である。

 堀夏喜が八木勇征をおもてなしする回を見た私は、番組のゆるさに感激した。ゆるい。とにかくゆるい。イケメンがゆるい。久々に「Dの嵐」に再開した気持ちだった。
 そこから私のホリカン(仮)漁りが始まる。放送順に見るでもなく、なんとなくサムネで面白そうと思ったところから手当たり次第に視聴し始めた。

■第4章 澤本夏輝

 私はホリカン(仮)が好きだ。堀夏喜にハマれよと思われるかもしれない。しかしこの時点での私の中の堀夏喜はゆるいYouTubeをやっているイケメン芸能人である。
 チャンピオンたちに笑顔を貰い、堀夏喜に癒やされ、時折出てくるメンバー(FANTASTICSの人たち)を少しずつ認識していく。堀夏喜可愛い。
 澤本夏輝を初めて観たのはバッグの中身紹介の回だと思う。関口メンディーから貰ったというリーバイスのクラッチバッグを持ち、やたらとデカいペンダントをしたメガネにサラサラ真ん中分けの男性。バッグの中から出てくる口内環境気にするタイプグッズ。
 めちゃくちゃ気になる。というか面白い。荷物めっちゃ少ない。メガネ。そのブレスケア私も何年も持ち歩いてる。
 クラッチバッグを綺麗に伸ばしたと思いきや、大雑把にガンガン出したものを放り込んで、なぜかバッグを折り目正しく小脇に抱えてはけていく几帳面なのかそうじゃないのかのわからなさ。
 気がつけば何度も見ていた。
 しかしまだハマってはいなかった。堀夏喜の次に気になる存在澤本夏輝に過ぎなかった。

 澤本夏輝をガッツリ認識した私は、ついにガチンコ料理対決回、サシ飲み回に手を出すことになる。

■第5章 レシピなし料理はドラマだ

 私は料理をするのが好きだ。3時間料理していたりするくらいは好きだ。最近まったくしないけど。
 堀夏喜と澤本夏輝見たさにガチンコレシピなし料理対決と称した企画の動画を見始めた。
 テラコッタカラーのTシャツにエプロンをした澤本夏輝がFANTASTICSのMr.スタイリッシュ料理番長として炒飯を作り出す。
 しゃぶしゃぶ用豚バラ200g。
 糸唐辛子。
 ネギをみじん切りにする際の隠し包丁。
 フォーメーション。
 めちゃめちゃ熱されちゃったフライパン。
 高さを出す盛り付け。
 すべてが料理をする側として刺さっていたが、まだこのときの私は「偵察に来たなっちゃん可愛い」の堀夏喜側の人間である。
 どんなに料理がうまくても堀夏喜の「負けました」の可愛さには勝てないのだ。
 料理対決に関しては正直澤本夏輝に勝って欲しいと念じたがそれは料理をする者としての心であり、決して澤本夏輝が好きだからではない。

 その時が訪れたのは料理対決が終わり、サシ飲みに入った回だった。
 それぞれがおつまみを作るという今も変わらぬコンセプト。澤本夏輝は手際良くきのこのてきとう炒めを作っていた。
 大葉を畳んでみじん切りにし始めた。わかる、大葉をみじん切りにするときはそうする。バターは焦げ付くから油で炒める、火を止めて醤油を回し入れる。明らかに料理する人の料理の仕方だ。
 そして仕上げに、彩りよく。

 フライパンを手前に引いてきのこを炒めながら大葉を高い位置から散らした。
 
 これが私が澤本夏輝に落ちた瞬間である。 

 あまりにスタイリッシュな大葉の散らし方だった。そうすれば綺麗にまんべんなくきのこに大葉が行き渡る。衝撃だった。打ちのめされた。めちゃくちゃ格好良い。こんな格好良い人はこの世にこの人しかいない。好きだ。
 気がつけばもう澤本夏輝しか見えなくなっていた。

■第6章 やっとダンスを観る

 完全に澤本夏輝の大葉散らしにやられた次に観た回が、NATSU✕NATSU「STOP FOR NOTHING」解説回だった。
 私がしっかり知っているダンスジャンルはその時点でクラシックバレエとジャニーズ基本のジャズダンスのみである。

 スタイリッシュ大葉散らしでボロボロなメンタルに、ものすごく美しい後ろ姿とダンスが飛び込んできた。
 正直、なんだこの人…と思った。なんでバレエやってないの?という疑問が浮かんできた。歩いている姿からして完全にダンサーで、レモンサワースクワッドでTシャツと同じくらい赤くなってふわふわしている人と同一人物とは思えない。

 2人の解説がしっかり頭に入ってくる。ダンスや映像へのこだわりがあの短い時間に詰め込まれてる。特に好きだったのが、振りを決めずに言葉で伝えて踊ったというBメロの「フレームを飛び越えて」のコレオで、澤本夏輝がフレームを作り堀夏喜はそれをくぐる、これが即興でできてしまうことに驚いた。
 あの動画がなければFANTASTICSのファンになっていないと思う。

 そこから私がMVやDancePractice動画を見まくる日々が始まった。見れば見るほど好きなダンススタイルだった。澤本夏輝のダンスについて語るのはまた別の機会にしようと思う。
 知ってしまえば貪欲なもので、LDHmobile会員になり、月1100円は高いわとか文句を言いながらCL会員になったり、どうしても生で踊っているところが観たくなりLIVEのチケットを申し込んだりしていた。

 これが今は呼吸をするように澤〜と言っている私の沼落ちの記録である。
 ATSUSHIねっさん関口メンディーだったEXILEの歴史について学び、ダンスについて学び、日々新たな知識を吸収させてくれるFANTASTICSに感謝。

2023/3/10 記

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