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変わることもまた安定

安定。

落ち着いていること、穏やかな状態、凪、変動がないこと etc.
わたしたちは、変わらないことを安定と思っている。

でも、本当にそうだろうか。

変わらないことだけが、安定なのだろうか。

例えば、日本には四季がある。春夏秋冬と移りかわることが、安定。全く変化のない状態になったら異常だ。そんなことになったら、誰もが地球は不安定な状態にさらされていると思うだろう。

感情はどうだろう。喜怒哀楽とさまざまな感情がある。全く心が揺れない状態は、安定ではなく、無。
心が揺れることは、悪いことではなく、むしろ自然だ。(毎日心が大きく揺れうごくことやネガティブに振れすぎるのであれば、それはもちろん安定していないから、ブロック解除なりで心のケアをした方がいいけれど…)心が揺れることを恐れることはない。


こんな話がある。

人は、大なり小なり喜怒哀楽を感じたいと思っている。
安定、変わらないことに固執して、心が揺れうごくことを拒否すると、まわりが変化する。いろいろなことが起こり、強制的に喜怒哀楽を感じるように、自分の望みに反してまわりが変化する。それを回避するには、自分でコントロールするには、喜怒哀楽を感じるために自らが行動する必要がある。と。


変わることもまた安定。そう思って見渡してみると、変わることもまた安定ということがよくわかる。

月の満ち欠け、時間、動植物の誕生から死まで、挙げたらきりがないけれど、変わることが自然で、それぞれにとっての安定。

人は変化を嫌う。
変わることを怖いと感じるから。
繰り返されることを好み、変わらないことが安定だと思い込んでいることも影響していると思う。

辞書には、落ち着いていること、変化しにくいことと書かれている。
変化しにくいが、いつの間にか変化しないに変わってしまっている。安定に対する思い込みである。

変わることもまた安定。こう思ったとき、心の中でなにかが落ちた。

コロナで生き方も働き方もいろんなことが変わる今だからこそ、自分自身も変わるとき。外に向いていた意識を内側に向けて、自分の心の声に耳を傾ける。自分に集中して、心の思うままに生きると心の安定に出合えると思う。

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