あ「蟻」

私が子どもの頃住んでいた県営住宅は長屋形式の2階建てで小さな庭があった。冬が過ぎて暖かくなると蟻が出てきました。

おやつのお菓子をこぼすと「ありさんが上がってくるから、ちゃんと拾いなさい」と、よく叱られた。

ひとり遊びが好きだった私は、蟻の巣を見つけると「ここがお家なの?」と話しかけ、お父さんやお母さんに兄妹を勝手に作って、家族のストーリーを想像しては楽しんでました。時には、わざとお菓子の欠片を落として、一生懸命運ぶ蟻の行方を追いかけたりして。。。

みるみるうちにアスファルトで舗装された道路が増え、最近は公園でも、あまり姿を見なくなりました。

「ありとキリギリス」の童話。今の子どもたちは、ちゃんと理解できているのかしら。

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