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パフォーマンス

港区の公園で4時間踊るパフォーマンスを終えて、翌日の朝。目が覚めるとすぐに全身の痛みがくる。起きたままの体勢を動かさなくてもしっかりと痛い。足と肩と腰、特に首が痛い。痛みから昨日の本番を思い出す。


今回は舞台のようなくぎりはなく、公園にいる人たちに向けてパフォーマンスをするアナウンスもなく(観にきた人に向けてのものはあった)「いつも」の風景の公園の中に入っていくような内容だった。
いつもの場がいつもと違う風景になる。
そうなったときに、そこで偶然に起きるリアルを面白く思う人もいるし、なかには嫌悪感を抱く人もいる。

正直どちらの気持ちも分かる。

今回のパフォーマンスということではなくて、パフォーマンスというもの自体の話だ。

パフォーマンスに立ち合い、幸せな気持ちになったこともあるし辛い気持ちになった経験もある。
パフォーマンスの内容。パフォーマーの居方も関係する。それは考え方のスタンスだったり繊細でテクニカルなことだったり、ひとから滲み出るものでもあるかもしれない。


圧を感じると萎縮してしまうし、強要されたくはない。


気持ちに余裕がないときに、偶然パフォーマンスにであったら。
そういうときに心がどう動くのか。

心を閉じてしまうときもあるし、気持ちがすっきりし救われたりもする。
それは内容によるし、環境によるし、いろんな偶然にもよる。
わたしは随分と救われてきた。分からないけどすごい、変な光景、景色が変わる体験。現実の奥行きが広がるような、固められた社会が柔らかくなるような。


からだの痛みは辛くもどこかすっきりとした痛みだった。
ちゃんとからだが応答した痛みで、回復に向かう痛みだ。
パフォーマンスもそうであったらと思う。


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