World Values Survey 世界価値観調査

World Values Survey（世界価値観調査）が面白い。
世界の60以上の国で共通の項目で調査をするという大規模な研究プロジェクトで、５年ごとに調査が行われている。

現時点での最新調査データは2010-2014年の期間に取られたもの。
データは研究目的であれば誰でもダウンロードして使うことができるし、ダウンロードしなくても・・・と思う場合は、英語や日本語で検索すると、実際にデータを元にグラフ化してくれているサイトが見つかる。

が、もし自分で解析したい！という人は上記のサイトで、一部のデータについてはグラフ生成もして表示してくれる。

面白いなーと思ったのは
■　自分の人生をどの程度自由に動かせると思っているか？
で下の方を這ってる日本。

■　よくマスコミなどで出てくる幸福度に関する部分のレポート
JP部分。そこまで悪くないように見れる。

■　人は信頼できるか
では、またまた他者への信頼が薄い日本

■　「人によって大切なことは異なります．次のような人がいるとすれば、それぞれのあり方について、あなたはどの程度当てはまりますか？」
という問いにより、それぞれの人のあり方・価値をどれだけ実現できているかについての意識、すなわち自負心の程度を調べている中では、下方を這う日本。

これらを見てしまうと「ああ、やっぱり大変だ」「日本は先が暗い」という声が生まれてきそうだけれど、と思うのだと思うけれども、私はこんな日本だからこそ、自尊心が低いからこそ出来てきたことが沢山あったのだなぁと思う。

アジアの中で色々起きても出来る限り静かに納めようとする姿勢もある意味日本らしい。（もちろん、それがいいか？というとそうは思ってないのだけど）

下にいるからこそ、上ることが出来るし、上る際に色々な選択肢を取ることができる。そう思うと、もっとやれることはあるし、できる道が沢山ある。

今、必要なのは。
犯人探しや原因追求をすることでも
日本はダメだ、ここがいいと評価することでも
難しい問題だし自分には関係ないと切り捨てることでもない。

一人ひとりが、自分が何を感じ、何を感じ、今、ここで考え、行動しているのか。
認知し、今の考えや行動の裏にある価値観を見直すこと。

社会のValue（価値観）は常に変わり続けるように、人の価値観も変わり続けるのだから。