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#25 教員の仕事は教壇に立って教えることだ

1月30日。坂田 道信さん。

「1日1話、読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書」より。

坂田 道信さん(1940年~)
ハガキ道伝道者。
複写ハガキを広めている方らしいです。
複写ハガキ…初めてきいた。

今回は、生涯を教育に捧げた徳永康起さんのエピソード。
先生ってすごい。

私は、先生と医者には絶対にならない!
と昔から頑なに決めていたのですが
こんな先生と一緒に働ける職場だったら
先生をやっても良かったかも…と思ってしまった。

工作の時間に使う切り出しナイフを盗んだ子がいる。

私が小学生のときにも
同じように誰かの持ち物がなくなったことは
何度かあった気がします。

どの場合も、先生は犯人さがしをしていた。
「みんな机に伏せて。
やった子は正直に手を挙げなさい。
今は、先生しか見ていないから。」とか
そんなこともあった気がする。

でも、徳永先生は違いました。

犯人がどの子かわかっていたんです。
それで、全員を外で遊ばせている間に
同じナイフを買ってきて
盗まれた子の机にいれるんです。

そして、「むやみに人を疑うものじゃないぞ」
と言う。
盗んだ子は黙って涙を流して先生を見ていたそうです。

それから時代が流れ、戦時中です。
特攻隊が出陣する時、みんなお父さん、お母さんに書くのに、たった一通徳永先生宛ての遺書があった。
もちろんナイフを盗った子です。
「先生、ありがとうございました。あのナイフ事件以来、徳永先生のような人生を送りたいと思うようになりました。
明日はお国のために飛び立ってきます……」
という書き出しで始まる遺書を残すんです。

こんな風に、誰かの人生の道しるべになれるような人になりたい。

でも、悲しすぎる…



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