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想定外にするっと誕生!陣痛も無痛も体験した初産レポート

昨年9月に産まれた娘は、ただいま4ヶ月。体重は7kg近く、声や表情での意思表示もふえて、かわいさは日々増すばかりだ。

この記事でも少しふれたけれど、出産レポを記憶が鮮明なうちに残しておこうと思う。今しか書けないし、未来の私がほっこりすると思うから。

麻酔分娩について

私のはじめての出産は、予想に反してかなりの安産。産んだ自分も拍子抜けするくらいに、娘はするっと外の世界へやってきた。

また、麻酔分娩という方法で出産したので、ふつうに陣痛を経験したし、逆にあの痛みがとれる麻酔すごい…も体験。麻酔後は痛みがないため、ドラマで見ていた出産シーンとは全く違う、かなり余裕ある出産となった。

麻酔分娩(私の産院ではそう呼ばれていた)は、カテゴリ的には無痛分娩だけど、自然な陣痛がきたタイミングで、ある程度痛みをがまんしてから無痛麻酔をする方法。今回知ったけれど『無痛分娩』にも、計画分娩とか様々なスタイルがある。

安産・後半無痛でも、出産は大変だったし尊くて神秘的な体験だったから、産後の余裕ない時期に、多くのママ・パパが体験記を残しているのがわかる気がする。私もそんな一人として、noteを書こうと思う。

前駆陣痛

9月9日 12:00

予定日当日
。陣痛がくる気配なく、電車に乗って検診へ。いつものように診てもらった後、いきなり「羊水が減っているので、入院して促進剤とバルーンで産みましょう」といわれ、明日の14時から入院することに。

「そろそろ産むよね」と覚悟していたけれど、いきなり明日といわれると心の準備が追いつかない。

ちなみに、子宮口の開きはギリ指1本分と言われた。(まだ出産モードになっていないということ)

夫や実家に連絡しながら帰宅し、家では入院グッズを最終点検。明日に備えてゆっくり過ごした。本当は、夫と最後の晩餐と言う名の外食をしたかったけど時勢柄がまん。

すると、夜中から前駆陣痛が! メモによると、夜中2時に始まっていたようだ。

産前体験記で必ず登場するワード「おしるし」。みんな書いてるけど、一体どんな形状?! と、ネットでめちゃくちゃ検索した人なので、あえて書いておく。私の場合、生理の最後にちょびっと出てくる茶色い経血(おりものではない)みたいなのが出てきた。

9月10日 7:00

起床。どんどん痛みは増すけれど、土曜で夫が家にいるし、急に動けなくなってもどうにかなる、とちょっと安堵。

産前の助産師面談で言われた通り、お腹が痛い合間をぬってお風呂に入り、たっぷり朝ごはんを食べた。

その後、「本陣痛は10分間隔です。痛みががまんできなくなったら電話してください。」と産院で言われた通り、痛みに耐えつつその時を待ってみることに。

産院へ電話

9:30

1回目の電話。この頃、陣痛がくるたび「うぅ〜、痛い〜!!」と声を出さずにいられなくなってきた。

"陣痛ががまんできなくなったら"のレベルが初産でわからないので、結構痛いし、一旦産院へ電話してみることに。

おしるしが出たことなどを伝えると「お痛みはあると思いますが、まだ話せているので、もう少し家で待ってください。話せなくなってきたら、また電話してください」

と言われ、???、話せなくなったら電話できないのでは…?? と思いながらも終話。時がくれば、「病院へ電話は今!」と分かるのだろうと思った。

2度目の電話、産院へ

11:00

2回目の電話。さらに痛みが増し、5分に一回くらい「いたぁーーい!!痛い、もう嫌〜!!」とソファで叫びまくっていたら、見かねた夫が「病院に電話してみたら?」と言ってくれた。

「でも、本陣痛は10分間隔からはじまるらしいけど、まだ違うし、叫ぶ余裕もあるから、たぶん早いよ。」と陣痛の痛みもあって不機嫌につっぱねること数回。すると夫が「お願いだから電話して!!」と、彼に出会って一番くらい強めに言ってきたので、電話することに。(彼は、心配すぎて見ていられなかったらしい。)

もう病院に行きたかったので、まだ話す余裕は残っていたけれど、「はぁ…はぁ…、い…今痛いので…まって…く…ださい」と8割本気・2割演技で電話したことをここに告白しておく。

11:30

病院へ。予約しておいた陣痛タクシーで夫と病院へ。安定感ある運転手さんが速やかに病院に搬送してくれた。ありがとう日本交通さん。

車内では、夫に膝枕してもらい(頭を上げたくてそれしか方法がなく)陣痛の度に「痛い〜」と言っていたけど、車内の記憶はあまりない。

病院到着&無痛麻酔

12:00

病院に到着。夫に支えてもらいながらLDRへ。立ち会いはパートナーのみ可能だったので、夫も一緒に個室(LDR)にはいった。

LDRとはLabor(陣痛)、Delivery(分娩)、Recovery(回復)をするための部屋。分娩後は、LDRから病室へ移動する。

専用着にどうにか着替え、横になると「今の痛みを10段階で表すならどれくらいですか? 直感でいいので教えて下さい。」と助産師さんに聞かれた。初産だから10のMAX痛みわかんない…と思いつつめっちゃ痛いことを伝えたくて「8くらい?」と答えた。

さらに、「もう麻酔いれたいですか?」と聞かれ、麻酔が早いと分娩に時間がかかることがあると聞いたれど、痛すぎるので「入れたいです」と答えた。

(私・子共に問題がない今の段階では、私が病院に意思表示しないと進まない部分もあるとここで悟る。初産ゆえにわからない場合は、フィーリングで答えることにした。)

13:00

麻酔いれる。麻酔科医の先生が登場し、夫は一時退室。私は麻酔の針を背中から入れるため、大きいお腹を抱えながら背中を海老🦐みたいに丸めて準備。

背骨の図が浮かび「そこに刺すの絶対痛い」と思うも、陣痛と針を入れるタイミングが重なって、チック! と感じたけど、色々痛くて訳わからないまま針の注入は終了。

病院について、私は陣痛がいきなり5分間隔スタートだったとわかった。「10分間隔になったら本陣痛」との情報しかなく、さらに痛みに強い方なので、必要以上に陣痛をがまんしてしまい、本陣痛であることに気づいていなかったみたい。

お産が進みすぎると麻酔できないこともあるらしく、結果的に夫の「病院行こう」はマジでナイス判断。

13:45

麻酔効く。15分くらいで麻酔が効き。さっきまで悶え苦しんでいた痛みが消えて、麻酔…マジで神。

LDRに戻ってきた夫に、無痛にして本当に本当によかった…無痛料金、すでにお値段以上…など、出産の本番はこれからなのに、痛みがとれた感動をひとしきりしゃべった。

NST(赤ちゃんの心拍&ママのおなかの張り=子宮収縮をグラフ化する機械)で可視化される陣痛のタイミングも、痛みを感じないからまるで魔法。

ここから出産終了まで、割と穏やかに過ごすこととなる。

14:30

促進剤、投与。無痛分娩は、陣痛を感じない分お産の進みが遅くなる傾向にあるとのことで、促進剤も開始された。

そして、お産が進むまで待機。私はほぼ通常運転に戻り、スマホをいじったり、夫とこれからのことを話してほのぼの過ごした。

この時、産まれるのは早くて夜中かな〜と勝手に思っていた私と夫。17時から近くの飲食店が開くので、彼は16:30前に早めの夕食へ。

私は、助産師さんと話すタイミングで、夫の立ち会いについて下記のお願いをした。(彼とも予め話し、私から相談する段取りになっていた)

・股側は夫に見せないでほしい
・彼に役割を与えてほしい(「ドリンク渡して」でもいいので彼の性格的に役割がある方が楽だと思われる)
・遠慮せず、夫に立ち位置や役割を伝えてほしい

そして、私は本番の出産に備えて仮眠することにした。

「あと2時間で産まれますよ」…!!

16:30

告知→待機→破水。
一人になりLDRでうとうとしていると、様子を見に来た助産師さんがいきなり「子宮口全開なので、あと2時間くらいで産まれると思います。」と。

なんだかんだ病院に来て4時間以上経っているものの「お産は少なくとも1日はかかる」というイメージがあったので、早すぎる展開に頭がついていかない。

夕食に出て20分しか経ってない夫にとりあえずLINE。私は本番に備えて仮眠を試みる。すると、「お? これは噂の破水だな?」という感覚があったので、ナースコール。検査の結果、破水と認定され、LDRに「いよいよ」な空気が流れ始めた。

お産はどんどん進んでいくけれど、痛くないし、子宮口の開きも自分ではわからないので私はひたすら横になっているだけ。この日、楽天モバイルの障害でネットがつながらず、戻ってきた夫にスマホにテザリングさせて〜とお願いし、ギリギリまでTwitterを見ていたくらいだ。

17:30

麻酔追加。少し痛みを感じはじめたので、先生に相談して麻酔を追加してもらった。速やかに痛みはおさまり、また穏やかモードに。

すると、麻酔科医の先生に「これから"陣痛の痛み"と、赤ちゃんが降りて来る時"押される感じ"を区別してください。陣痛の痛みの場合、麻酔の調整をします」と言われた。

区別とは…? と思いながらも、今はわからないので一旦「はい」と返事しておいた。

たぶん18時頃

骨盤押されはじめる。陣痛(NSTで確認)の度に、骨盤がぐいぐい内側から押されているのがわかって、これが先生が言ってたやつか! と。その感じは、徐々に下がってくるのもわかった。

"押される感じ"とは、痛くない鈍痛(矛盾する表現だけれど)で、骨盤辺りにずーーんと圧がくる。その動きから赤ちゃんの意思がめちゃくちゃ伝わって、神秘すぎた。

普通分娩した友人に「骨盤押されたよね?」と聞くと、陣痛が痛すぎてわからなかったとみんな言うので、無痛だからわかる感覚なのかもしれない。

押される位置がかなり下がったと思っていたら「そろそろいきむので、練習しましょう!」と助産師さん。いきみ方を習い、次の陣痛で実践。「産む時は、本気でいきまないと出てきませんよ!」と気合いをいれられつつ、本番のいきみ指示を待った。

場面的には超正念場だけれど、痛くないので、分娩台の上でけろっとしている私。いきんで〜と言われる直前まで、夫と話したりスマホをさわっていたのは、麻酔分娩ならではの光景なのだろう。

その間も、ごりごりぐりぐり、娘の意思を自分の中から感じた。それは、なんとも不思議で尊い感覚。余力がある私は「がんばれ!」と娘を心の中でずっと応援していた。

助産師さんが「頭が見えてきてます。髪の毛ふさふさですよ〜」と教えてくれて、出産が近いことをリアルに感じはじめる。(頭が見える状態でも、子宮口が開いている感覚はなかった。)

ふさふさちゃん、かわいいね♡ と夫と話していたら、「次、陣痛きたら、いきみますよ。」と声をかけられて緊張。そして、助産師さんの指示にあわせて、できる限り全力でいきんでみた。

まずは1回。「いきむのうまいですよ〜、がんばって!」とほめられて一安心。ヨガやピラティスの「骨盤底筋に力を入れる」ができると、いきみに役立つと聞いていたけど、本当だった。

2回目は途中で「一回、いきみをやめて」と言われる。会陰ダメージが最小限になるように、調整してくれているらしくて感謝。夫は横で助産師さんの指示のもと、ドリンクを飲ませてくれたり、いきむ時に頭を支えたりサポートしてくれていた。

出産が近くなると「いきみたくなる」らしいのだが、麻酔によって私にはそれがない。だから、助産師さんがいきむタイミングや、呼吸の深さなど先導してくれる。「もう少しがんばって!」と、助産師さんの言葉を聞いていたら、きびしめのパーソナルトレーニングを受けているような気持ちになってきた。

出産 🎉

19:10

そして、3回目のいきみ。いきみ終わる前に、とぅるん! という感覚があって、娘誕生。文字にするなら「とぅるん!」しか書きようがないくらいに、娘の外界への登場は勢いよくなめらかだった。

それはそれは、あまりにもサクッと産まれたので、私も夫も一瞬唖然。

え、もう出産終わり…? と目を見合わせるも、次の瞬間、娘の姿が見えて自然と涙。かわいい〜と息すると同時にことばがもれた。

切開はなかったけど、多少ダメージのあった会陰を縫う時も麻酔が効いているので痛くない。でも、縫われてる感じはするという不思議な体験を経て、私の出産は終了した。

産まれてから

まずは、夫・私・助産師さんで出生体重の確認。私のいる分娩台の横に体重計が置かれ、計測される娘を見守った。感動で現実に追いついていない夫が「パパ、今写真チャンス!」と助産師さんに促され、一生懸命に撮影している姿もほほえましかった。

その横で、私も写真を撮りつつ、実家にLINEに出産報告。さらに祖母に電話。(直後にこういう余裕があるのが、無痛分娩のすごいところ)

その後、3人ではじめての写真を撮り、赤ちゃんと素肌をふれあうカンガルーケア、はじめての授乳(といっても、まだおっぱい出ないので、乳首に赤ちゃんの口をもってくるだけ)までおだやかにすすみ、娘は一旦新生児室へ。

最後に、10ヶ月を共にした胎盤やへその緒を見せてもらいつつ、身体を助産師さんに拭いてもらったりして、21時ごろに病室へ移動。夫は病院でLDR以外の場所へ入れないため、帰宅した。

病室で一息つくと、さすがにどっと疲れが。産後のアドレナリンで興奮は残っているものの、人生の大仕事を終え、眠くて仕方ない。でも、ママになった私には、3時間後の24時に起きるという授乳ミッションもはじまっていて。

産んだ直後から、休む間もなくママ業務がはじまるのはスパルタすぎる。けれど、母親になった自覚を奮いたたされ、ママの洗礼を受けているように感じた。

出産を終えて

今回、前半で体験した陣痛。麻酔を入れる前の数時間、それはそれは痛くて痛くて。叫ぶくらい痛いことなんて、普通に生きているとないので相当だ。

でも、どんな痛みか具体的に思い出せなくて…人間はよくできていると思う。今回の記憶としては、陣痛の痛みより、麻酔で痛みがとれた感動の方が勝っているくらいだ。

ただでさえ命がけの出産なのに、麻酔出産で確率があがるリスクもあり、追加料金も大きい。はじめは「無痛一択!」と思っていたけれど、病院でくわしい説明を受けた後、悩んだ時期もあった。でも今は、麻酔分娩を選んでよかったし、もし第二子を産むなら、同じ病院で同じ方法で出産したいと心から思う。

それくらい、今回のお産は最高の体験となった。

もちろん、痛くないのが一番の理由だけれど、終始余裕を持っていられたのもとてもよかった。麻酔が効いてから産まれるまで、夫と妊娠期間のふりかえりや今後について話したのは、なんとも特別な時間で。

体調面でも、後半は陣痛で消耗しないので、産んだ後もけろっと元気でいられ。だから、体力に自信がない私も産後の回復が順調だった。

どう産むか? に正解はないし、次の出産も今回のようにスムーズに進むとは限らない。けれど、とってもよいお産ができた! と思えることはシンプルに幸せだ。

また、時勢柄、どうなるか不安だったけれど、夫が立ち会えたのも本当によかった。(私の産院ではパートナーの立ち会いのみOK)

夫と一緒に挑んだ出産は、宝物級の思い出。夫も同じように思っている気がする。

夫は妊娠中からあれこれサポートしてくれたので、その集大成として「チームで出産した」と表現するとしっくり来る。また、これから始まる「親」というフェーズのスタートラインに、同じテンションで立てた感覚もあり、夫婦の絆みたいなものもぐっと深化した。

***

娘の誕生まで、前駆陣痛もいれると17時間。長い・痛い・怖いというイメージで怯えまくっていた出産は、前半痛かったけれど、麻酔後は穏やかに進行し、想定外の超がつく安産で終幕。私にとって「案ずるより産むが易し」は、的を得た先人の言葉となった。

それにしても、産まれてきた娘のかわいさ戦闘力は高すぎてやばい。こんな愛おしさ、今まで経験してきた恋や愛とは全然違う、はじめて味わう感情だ。

そして、こんなに個人差があるのに正解がなく、大変で感動するできごとを経て全人類が産まれたと思うと、とっても不思議。世界は尊さでできているんだと知った。

***

はじめての子育ては、本当に大変で。やっと最近、その中に楽しさや少しの余裕を見いだせるようになってきた。


「私が産まれた時のことを教えて」と里帰り中、母に言ったら「あんまり覚えてないのよね」と言われた。

産みたての私は、そんな訳ないと思ったけれど、私は4人兄弟。しかも、30年以上前のことだし、日々の忙しさとどんどん追加される思い出で、出産の記憶はおぼろげになっていくのかもしれない。

たしかに、娘はすさまじい速さで成長するので、この一瞬を残したいと撮った大量の写真を見返すと、すでに忘れていることも多い。だから、里帰りを終えて自宅に戻り、このnoteを書き始めた。

いつか娘に「私が産まれた時のことを教えて」と言われたら、この記事のURLを渡そうと思う。

そして、これを読み返す未来の私は、ベビーモニターごしに娘を見守りつつ、早朝にちょこちょこ書いたことなんかも思い出して、ほほえましい気持ちになるにちがいない。

以上、私のはじめての出産レポート・完 👶


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