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人口1%戦略を具体的に考える-椎葉村-

2021.7月現在、人口1%戦略を具体的に地域に落とし込む作業を行っています。目標値の設置絵は地域の「諦め」や空き家を引き渡すまでの心理的ハードルを下げるための役に立つのではないかと思います。

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現状の人口推移の予測データはこちら(↑)。

注目していただきたいのは、グラフの色。2番目に濃い色の部分が15歳から65歳の人口で、地域の維持活動や神楽、消防などの地域を支える人たちの人口です。

この部分の人口が減ると、住んでいる人達に集落の活動について高負荷がかかっていくことになります。どこかの時点で一番濃い色の人口を支えきれなくなることも想像できます。


さらに、神楽を今の演目数こなしていくことも難しくなることが想像できます。半分の人数で舞えるものはなんなのか、割愛できる演目があるのか、よその神楽と統合するのか、などの「人口減少に向けての計画づくり」が必要となってきます。


一方、こちらは、理想的な数の人口が一定数必ず増え続けた場合です。

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このグラフを見れば、「今のまま」何もかも継続できることが想像できます。

しかし、「30代前半の夫婦+5~10歳の子ども1人の3人家族」が
「3世帯」椎葉村の小崎地区に毎年入ってくるというのは現実的ではありません。

幸いにも、現在までに小崎地区ではここ3年間、決まって1人以上の移住者が来てくれています。そう考えると↓の20代が2名ずつ移住した場合のシミュレーションの方が現実的かもしれません。

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(※上記は椎葉村役場地域振興課の方にいただいた別のシミュレーション方式で算定したもの)


必ず目標を達成できるかどうか、わからないにしても、目標を立てて行動を起こす必要があります。

長い時間をかけてゆっくりとじわじわと進んできた人口減少。地域を存続させるために、持続可能にするためには、「移住者」や「Uターン者」に対して、「都市部でうまくやれなかった人」と認識せず、「子は宝」と思うのと同じく、「若い世代も宝」と呼び込む努力をしなければいけないのではないでしょうか。

この村に暮らす一人の人として、移住者側が「地元に合わせる」ことは必須です。私自身もまだ努力が足りていない部分もあります。この記事が、どうか未来を切り拓くきっかけの”たった1歩”でもいいから役に立ちますように。

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