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妊娠〜出産までの記録②

【妊娠中期・24週で切迫早産にて入院】


安定期に入って以降、ちょいちょいお腹の張りはありました。
というか、お腹の張りの具合がよくわからず、ぐーっとお腹が硬くなる感じで、『これお腹の張りかなぁ?』と半信半疑なまま過ごしていました。別にピーンと張って突っ張ってる感じではなく、ただお腹が硬くなる。


ただ、そもそもお腹が少しずつ大きくなってきて、基本的には触っても"しっかりとした手触り"だったから、妊娠中の普通のお腹の状態なんだと思い込んでいました。



ですが、ふわふわっと柔らかい手触りの時もある。今思えば、これが普通の状態で、お腹が硬くなってしっかりした手触りの時は張っている状態だったんだ。



…となると、私はしょっちゅうお腹の張りがある状態でした。



この時期は、妊婦健診は4週に一回。
「次の健診で聞いてみよう」と思ってからの次の健診までは、結構日数がありました。



気になった時にすぐ聞いていれば、ここまでの状態にはならなかったかもしれないけれど、体調はすこぶる良かったので、次の健診まで待ってしまったのかもしれません。



その"ここまでの状態"というのは、、、



7ヶ月に入ってすぐの健診で、お腹の張りがちょっと気になる旨を先生に伝えると、
『モニター付けてみましょう』と。



モニター、別名NST。
ノンストレステストと呼ばれる、子宮収縮と胎児心拍を見られる装置。


お腹の表面に二つの器具を付けて調べるんですが、この結果を見て驚いた先生が、


緊急入院しましょう』と。



え?!にゅ、入院?!すぐに??
今まで入院をした事がない私はとても驚きました。
その後、先生から詳しく話を聞くと、お腹の張りというのは、いわば陣痛と同じような現象の事で、子宮収縮をしているという事。つまり、赤ちゃんを外に出す動きだと。

私はモニターの結果かなり頻繁に張っていると…💦幸い子宮口は開いておらず、子宮頸管も短くない(34mm?)けど、このまま張りが続くと、破水してしまうかも…


私はまだ24週でした。とてもじゃないけれど、今産まれてきてはいけない週数です。



私は幸いにも頸管長は正常値の長さだったのですが、お腹の張りが多過ぎる為、安静にする為にもすぐに入院すべきだという、先生の判断でした。


頸管長→子宮の入り口の長さ。これがしっかりと閉じていて長さがある事で、赤ちゃんは子宮に留まっていられます。短くなると、子宮口が開きやすくなり、早産のリスクが高まります。



一旦家に戻って荷物だけ取って、再び病院へ。私の初めての入院生活が始まりました。



体がしんどいとか、そういう症状はなく、普通に動けてしまうのですが、それが危険だと。入院しないと、家でついつい動いてしまう。それを防ぐ為にも入院して、ひたすら横になって安静にする。その一点でした。



検温・モニターでお腹の張りと胎児心拍の管理、そして安静。それが毎日毎日続きました。



ベッドでは、ずっと検索魔になってました。


何度も何度も調べたのは『この週数で産まれてしまったら、果たして生存出来るのか』という事…。
妊娠7ヶ月で産まれても助かった例はあります。が、まだまだ体が未発達な状態なので、障害や様々なリスクが伴うと。。。



読めば読む程、赤ちゃんは正期産までは一日でも長くお腹の中で育つ事が一番なんだと痛感しました。



入院中の診察時、他にも入院している妊婦さんを沢山見かけました。何の症状で入院しているかはわからなかったけれど、点滴を打ってる人が多い。切迫早産の人で子宮収縮抑制の点滴を丸一日とか二日とかずっと投与する事もあるって読んだ事があるから、切迫早産の人もいたのかもなぁ。



でも、みんな私よりお腹が大きい。少なくとも24週の人なんていなかっただろう。妊娠8ヶ月かな?9ヶ月かな?すごく羨ましかった。



twitterでも、切迫早産で入院中の人の呟きも沢山見ました。「無事30週を迎えました」とか、「やっと臨月、長かった〜」とか…。


赤ちゃんが出てきてしまわないか、ハラハラしながらの生活は、週数が進むのがとても遅く感じられました。



赤ちゃんがお腹でポコポコ動いてるのは凄く可愛いから、妊娠生活が過ぎていってしまうのはちょっと寂しいけれど、産まれてきても大丈夫な週数に早くなって欲しい、そんな思いも強かったです。



結局、入院は丸8日間。
入院中は、安静の他にも治療(張り止め飲み薬・筋肉注射・抗生剤点滴)はしていました。
(※入院中の細かい内容は別記します。)

ですがこれは、骨折でいう痛み止めと同じ。痛み止めで骨折は治らない。骨がくっつくのを待つだけ。

切迫早産も同じ。これらの治療で切迫早産が治る訳ではない。治るまでの繋ぎのようなイメージ。「切迫早産が治る」とは、正期産まで頸管長を充分な長さキープして赤ちゃんが早く出てこないようにする事。要するに37週までこれは続く。



なので、退院後も自宅安静の生活が続きました。
仕事は2ヶ月も早く産休。家事も基本NG。極力家でも横になっていなくてはなりませんでした。



ずっと横になって安静にしているのは、しんどい事もあったけれど、赤ちゃんをお腹の中に留めておきたい、それだけを考えて毎日過ごしていました。



まだまだ…お腹の中にいて…
まだ出てきちゃダメだよ…
ずっとそう言い聞かせていました。



つづく


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