馬主・志村けん

志村けんが逝ってからはや3年。
つまりは新型コロナ(とはもう言わないのか)が本格的に流行り始めて3年経ったわけだ。
お笑い界においてはビッグ3にも劣らぬポジションを確立するも、重厚なコント中心の芸風は漫才中心の今の世に直系的に受け継がれていないという点で昭和の名馬のような芸人だったと思う。
そんな志村だが、本名である志村康徳名義で馬主をやったりもしていた。

獲得賞金を見れば察することができる通り、中央では未勝利。
地方では何勝かしているようだが。
本人はそんなに馬主業に積極的だったわけでもなく、ほぼ付き合いで買った馬だという。
しかし、いちばん有名なアイーンベルという馬はなかなか骨がある。

そういやこんな馬いたな、というサトノアポロやダノンベルベールの半姉。
父サンデーサイレンスで、父系のクロスを介さず名牝アルマームードのクロスがあるのが興味深い。
生産は社台、調教師は森というのがかなりのガチで所有馬の中でも異彩を放つ。
重賞を獲った兄弟がいたわけで、一つ違えば志村がGI馬オーナーとなっていて、まつりを歌う北島三郎よろしくアイーンやだっふんだをかます志村が見られていたのかもしれない。

他にもオサキニシツレイという馬はダイヤモンドS馬グラスポジションの半妹にあたるようだ。
しかし父がタヤスツヨシ・・・まぁブライアンズタイム(ついでにほぼ同血のサンシャインフォーエヴァー)やギムレットとかつけてもダメだったからどうしようもなかったのかもしれないが。

他にもケンノホシやアインスピードという馬がスーパークリークの母ナイスデイを祖母に持っていたり、アインジェイドがグルメフロンティアの近親だったりするくらいか。

そして2011年産の馬から一頭も所有していないあたり、やはり付き合い馬主だったのだろう。

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