ブエノスアイレス大賞 2022

アルゼンチンは南米最大の競馬国だが、特に近年では日本とあまり関わり合いがないこともあって米英仏、オーストラリア、中国と言った国々に比べると情報が日本では入りにくい。(繁殖としては別だが)
そもそも情報源が少ない上にスペイン語がわからないと一次ソースを読み解くのも大変すぎるのもあるが、好きものの人が情報をまとめてくれたりしているのが肩にも腰にもスーッと聞いて・・・ありがたい。

先日行われた亜ダート1000mGIのブエノスアイレス大賞はLuthier Blues(ルティエブルー?)が勝利。

562kgとダートスプリンターらしい巨躯

晩成馬ではあるが、本格化後は7連勝でダート1000mのGIは3連勝。
ほとんど1000mでしか使われていない純正スプリンターでこのブエノスアイレス大賞では6馬身差の圧勝。
こういった直線専とでも言うべき馬を伝統的に出し続けていて、レベルが低いから他では見られないような圧勝や連勝劇が起こる・・・というわけでもないのがアルゼンチン競馬。
こういう馬にスプリンターズステークスあたりに来てもらったらどうなるのか一度見てみたいが。

血統は南米らしくアルゼンチン系統に米国の血がブレンドされている。

日本人オーナー初のケンタッキーダービー馬であり、迷実況で有名なフサイチペガサスの直系である。
北米馬でも南米馬でもフサイチペガサスは割と見かけるが、大陸でもその名を残せてフサローも草葉の陰で喜んでいることだろう。
本馬は父Le Bluesの代表産駒でミスプロにデュピティミニスターとメジャーどころを含みつつ、母系はアルゼンチンで脈々と受け継がれてきた系統のようだ。軽く見た限りでは近親に大活躍をしたような馬はいなさそうだが。
母も母々も南米の大種牡馬のセビヘイローをつけられまくっているようだけど、活躍したのはセビヘイロー以外から出るというのはあるあるネタ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?