私的ベスト・ミュージック10枚(2020年2月編) by 高橋アフィ

2020年2月の10枚です。
既に4月…こういうのはパッとやることが大切ですね。

Which Way is Forward? / Obongjayer

今年のリズム大賞はこれでほぼ決です。リズムがかっこ良ければすべて最高!なバランスが素晴らしいんですが、それに加えコーラスの使い方もテクニカルで、「ダンサブルかつ壮大」というのをタイトな音数で作った印象。音の処理はDAW的というか、色々巧みなんですが、むしろ肉体性が前面に出ているような音像で、聞き返す度に発見あるアルバムになりそう。

2017 - 2019 / Against All Logic

Nicolas Jaarのハウスやエレクトロなどの別名義。冒頭「Fantasy」からずっと良いです。サンプリングは荒々しければ荒々しいほどかっこ良い、と思わせてくれるはず!
攻撃的で生々しい(人物が見えるというよりも、音源を家で聴いている/サンプリングされている質感の生々しさ)ローファイさが好き。

Spiritual Sleaze / Rejoicer

Rejoicerのソロアルバム。もはや「Buttering Trioの」という説明いらなくなってきているのでは名作です。アルバムは激サイケ&激チルアウトゆえ、わかりやすい推し曲というと結構難しい気がするんですが、気がつけば何度も聴いちゃいます。
音の柔らかさが最大の特徴だと思っていて、爆音で聴けば聴くほど気持ち良い音が最高です。
ちょくちょく上がってくるライブ動画、バンド編成になり、アレンジ結構違うので、そちらも是非。

Dark Matter / Moses Boyd

今年のリズム大賞はこれでほぼ決です、というのが早速二つ目です。UKジャズの若手ドラマーMoses Boyd、ついに大傑作です。
出てきた当初は「UKからのUSジャズへの回答」的なポジションで、上手いがちょっと硬い(UKエレクトロ感が妙に入っちゃっている)印象だったんですが(ざっくり1st以前)、気がつけばアフロビート路線へ変更。その時点でトニーアレンをクラブ用にエディットしたようなドラムで凄まじかったのですが(1st ALくらい)、そこからさらに本作で進化。エレクトロとドラムが分け隔てなく並ぶ、かつドラムが最大限かっこ良い、ドラマー/プロデューサーとしてのMoses Boydの手腕が発揮された名アルバムです。

The Slow Rush / Tame Impala

ライブ観たい…!リズムや構造的には以前の方が異形ではあったと思うのですが、本作で手に入れたのはデカイ会場で客を踊らせ続けるスムースさで、ただありえないくらいくらい(フェスのライブ動画検索してください)サイケでもある、という謎バンドになりました。
これだけダンサブル&トリップ系なのになんだかんだ歌物、という所にこそセンスの良さが炸裂しています。EDMな方向に行かず、EDMと張り合える稀有な音楽です。

Yes Doctor / Horatio Luna

ここ最近ずっとオーストラリアのジャズ/クラブシーンにはまっています。こちらは30/70のベーシストのソロアルバム。ジャズとジャムバンド感とクラブ(踊る場)で演奏してきた現場感の混ざり方が素敵。深夜に観てテンション上がるやつです。
そしてオーストリアの音源、ことごとくドラムの音が素晴らしいんですが、こちら含めてマスタリングが「Satori Mastering」という所なんですよね。そこに秘密が?

Our Gurus / The NCY Milky Band

フランスのジャズバンド。動画でアップしていたスタジオセッションをまとめたアルバムです。BBNG流れのライブラリー系の影響を受けていそうな音楽オタクローファイバンド、ざっくりジャンルいうならインストだからジャズ?みたいな温度感が好きです。
と思ったら、新譜作成中?出るらしく、それがこれ以上に破茶滅茶素晴らしそうで楽しみですね!

LIVE AT DEKMANTEL FESTIVAL / Kamaal Williams

キーボディストKamaal Williamsのライブアルバム。改めて聴くと、クラブミュージックの引き算の美学というか、盛り上がりをクールにコントロールし続けるタイトな演奏が素晴らしいです。意外なほどKamaal Williamsの演奏は抑えめなんですが、だからこそ完璧。
ドラマーのパッドの使い方も聴きどころです。

To Cy & Lee: Instrumentals Vol. 1 / Alabaster DePlume

コンポーザー、サックス奏者Alabaster DePlumeの過去3作から&新曲2曲のアルバム。サックスとストリングスの音色が溶けていく瞬間、ピアノが減衰していく様、など音色の美しさが詰まっています。
メロに郷愁があるのも特徴で、日本の民謡やケルトの伝統音楽、エチオ・ジャズからインスパイアを受けたとのことですが、結果どこでも無い/けれど懐かしい、という強度を手に入れていて素晴らしいです。

Jubiiilæum / Lotte Kærså & Græsrødderne

 リイシューですが。デンマークの伝説的な作曲家であり音楽教育者でもあるというロッテケルサが率いたバンド「Græsrødderne」の80年代初頭に残した音源をまとめた作品。妙な能天気さと異様にファンキーな演奏のバランスがかっこ良いです。バレアリック、あるいはちょっと悪夢っぽさも感じる底知れなさが魅力ですね。


ちなみにmikikiでカッサ・オーバーオールの解説をしました(これも2月発売ALです)


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