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サザンオールスターズ 茅ヶ崎ライブ2023(9/30)

サザンオールスターズが10年ぶりに茅ヶ崎でライブをやると知ったのは6月25日。それじゃなくても取れなさそうなサザンのライブなのに10年ぶりの茅ヶ崎。行ってみたいが、とてもじゃないけど無理。と思ったのだが、同じ事務所のPerfume界隈で聞く言葉が頭をよぎった。

PerfumeのライブのFC先行予約は新規入会者にやさしい。

思い返してみると、初めてFC先行予約で取ったPerfumeのライブはさいたまスーパーアリーナで前から14列目だった。同じ事務所なら、ひょっとしてひょっとしちゃったりなんかしちゃったりなんかしちゃったりするんじゃないか、ということでFCに入会し申し込んでみた。4日間開催されるけど、いずれも午後5時開演。新しい職場で働き始めたばかりで有休が支給されていないので、必然的に倍率高そうな土日に申し込むこととなった。ビギナーズラックを信じて待つしこと数週間。9/30(土)が取れた。SNSで反応を見る限り、怒涛の落選祭り。やはりやさしいビギナーズラックなのだろうか。

迎えた当日。茅ヶ崎駅から会場の茅ヶ崎公園野球場までは徒歩とのこと。混み合うと1〜1時間半かかるとされていたので、開場時間の1時間前の午後2時過ぎに茅ヶ崎駅に到着すれば、会場に着く頃には開場してるだろうと考えた。分散来場のために指定された雄三通りを散歩がてら歩いたのだが、想定以上にスイスイ歩けて30分少々で会場に到着してしまった。時間もあるのでグッズ売り場を物色したものの買いたいものもなかったので木陰で体力温存に努めて、いい頃合いで入場。席はB18ブロック、レフトのポール近くで肉眼でメンバーの確認は無理。でもビギナーズラックで中に入れていただいた身なので十分。

照り付けられていた直射日光が柔らかい陽の光になり、潮風が心地よくなってきた頃に開演時間の午後5時。そこへ流れてくる『夕焼け小焼け』。立ち上がり盛り上がる人たち。メロディが鳴り終えてもう一盛り上がり&手拍子。手拍子。手拍子。反応がない。ザワザワ、ザワザワ、ザワザワ、そして「・・・あれ?」そんな皆さんを見てサザンのライブ新参者の私は心の中で

いや、今のは4時半とか5時に防災無線から毎日流れる『夕焼け小焼け』よ⁉︎。皆さんの街でも流れてるでしょ。まだ最後の開演前の諸注意をしてないんだから落ち着きましょう😅

その後ユニクロやら何やらCMが流れて開演前の諸注意があった後、茅ヶ崎の先輩加山雄三の『君といつまでも』が流れる中、グレイシートレインでメンバーが登場し、いよいよスタート。

1曲目は『C調言葉に御用心』、そして『女呼んでブギ』。ここでMCが入る。ライブビューイングの皆さんに呼びかけたり、45年やってると年もとるなんて話をしてるところへ行方不明になった方の情報提供を求める防災無線が流れる。「ちょっと聞いてみましょう」と桑田さんが耳を傾けるものの「ちょっと聞こえづらいですね。では、次の曲いきます?いっちゃいます?」とやり取りする内に防災無線も終了し『YOU』『My Foreplay Music』『涙のキッス』『夏をあきらめて』と続く。アルバムリリースに伴うライブではないため、ベストヒットライブ的な選曲。それだけに聴いてる人それぞれが曲と紐づけた思い出と共に聞くことになり、ただ盛り上がるのとは違う、少し遠い目をして聞く人が多数いた(自分を含む)。

アルバム収録曲が数曲続いた後に『そんなヒロシに騙されて』。サザンのライブにおける原坊のボーカルというのは、ストーンズにおけるキース・リチャーズが歌うような感じなんだろう。歌い出すだけで「よっ、待ってました!」な感じになる。続いて『いとしのエリー』。イントロが流れた時の反応はキターーーーーー!今や『勝手にシンドバッド』は国民のアンセムになってるけど、エリーもそれに足りる名曲。あのイントロを聞くと脊髄反射で林檎を投げ上げたくなる。

メンバー紹介を挟みライブは後半戦。新曲で桑田さんやサザンに「ありがっと」と言い、烏帽子ライトが活躍したり。ここでも『栞のテーマ』の入った新旧と緩急が相まっているセットリストにゆらり揺られる。『みんなのうた』で前方の皆さんは水浸しにされていた。その勢いで本編ラストは『マンピーのG★SPOT』。『いとしのエリー』と同じ人が書いた詞と思うと、桑田佳祐のハチャメチャっぷりが際立つ。そんな桑田さんは変なおじさんとシャボン玉ホリデーの植木等をハイブリッドしたような暴れっぷりを見せて終了。

アンコールは『Ya Ya (あの時代を忘れない) 』。個人的に上位に入る好きな曲。切ないというか甘酸っぱい感じが好き。曲調も何もかも違うけどoasisの『Don’t Look Back in Anger』を聞いた時と同じ甘酸っぱさを感じる。そして茅ヶ崎駅の発車メロディでもある『希望の轍』から〆はお待ちかねの『勝手にシンドバッド』。盛り上がるというか狂乱というか祭りのような騒ぎの中、大円団を迎えてライブ終了。

何か気をてらった演出も選曲もないライブだった。でも、サザンが目の前でパフォーマンスをすることが何よりの演出なんだろうと、サザンと共に長い年月を経てきた諸先輩ファンを見て思った。

規制退場で渋滞する高砂通りは夜風が涼しくて、茅ヶ崎駅に戻る頃にはテンションは少し落ち着いたけど素直に帰る気もないので、地元の隣町で一人打ち上げのハシゴをして帰った。


SE 加山雄三「君といつまでも」
01. C調言葉に御用心
02. 女呼んでブギ
<MC>
03. YOU
04. My Foreplay Music
05. 涙のキッス
06. 夏をあきらめて
07. Moon Light Lover
08. 栄光の男
09. OH!! SUMMER QUEEN 〜夏の女王様〜
10. そんなヒロシに騙されて
11. いとしのエリー  
<MC:メンバー紹介>
12. 歌えニッポンの空
13. 君だけに夢をもう一度
14. 東京VICTORY
15. 栞のテーマ
16. 太陽は罪な奴
17. 真夏の果実
18. LOVE AFFAIR~秘密のデート
19. ミス・ブランニュー・デイ(MISS BRAND-NEW DAY)
20. 盆ギリ恋歌
21. みんなのうた
22. マンピーのG★SPOT
-----Encore-----
23. Ya Ya (あの時代を忘れない)
<MC>
24. 希望の轍
25. 勝手にシンドバッド
Ending SE Relay〜杜の歌

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