短編小説「添乗員さん、何とかしてよ〜❗️」
旅行会社に入社して12年目。ベテラン女性添乗員の風格漂うようになってきた、かどうかは定かでないが、経験と同じ程身体の脂ものり、体型的風格はかなりのレベルアップをとげている。そんなある冬の日のツアーだった。
朝、お客様が集合場所に来ない。1名参加の佐々木様だ。
私が勤める旅行会社では、前日にご挨拶を兼ねたご参加確認のお電話をお客様に差し上げている。明日のツアーは、第一集合場所は東京駅、第二集合場所は新宿駅、という具合にバスが二箇所で停車し目的地へ向かうバスツアーだ。
『間に