見出し画像

ソウルナビゲーターやすおさんと行った沖縄聖地巡り、旅の記録

2月23〜25日、ソウルナビゲーター・やすおさんと企画した沖縄聖地巡りが実現しました。割と直前に目的地の伊平屋島へのフェリーが減便すると分かり、最終的に行き先を久高島に変更。宿を取り直し、予定を組み直し、実はハラハラでした。

「内容変更の可能性あり」と書いていたとはいえ、それをすんなり受け入れてくださった参加の皆さま、本当にありがたかったです。そしていく先々で皆さまに聖地の解説や不思議な話、神妙な空気まで感じさせてくれたやすおさん、ありがとうございました。改めて貴重な3日間でした。

その記念すべき旅の3日間を記しておきたいと思います。
長いです。良かったらお付き合いください。


1日目、那覇の波上宮へ参拝〜久高島へ

那覇空港で全員集合してまずは「波上宮」へご挨拶。
青空と社殿のコントラストが美しく、印象的でした。

波上宮(那覇市若狭1-25-11)

創建は不明で、古くはニライカナイの神々へ祈りを捧げる「拝所(うがんじょ)」だったそうです。沖縄本島で聖地巡りの旅をする人は、まずこちらに参拝するのが良いそうです。やすおさん曰く「おみくじも当たるわよ〜」と。

皆さまに波上宮と神社参拝の作法について解説中

旅の安全を祈願した後、南城市へ。久高島への船が出る安座間港近くの『BE NATURAL』さんで、ランチを予約していました。店内は花と女性でいっぱい。地元野菜がふんだんに使われたコースは2500円で、一皿一皿が綺麗でおしゃれ。写真は撮らず、味わうことに専念しました。機会があればぜひまた行きたい、次は買い物もしたいなと。

BE NATURAL(南城市佐敷138-1)。予約をして行かれてください


安座間港で荷物を軽くしてもらい、15時のフェリーで久高島へ。私は昨秋以来、2度目。徳仁港に着いたら「徳仁川拝所」にご挨拶し、自転車を借りて宿泊先へ。今回は「久高島交流会館」と「おかめや」さんにお世話になります。

さぁ、自転車で島内の聖地を巡ります。しっとりした空気、緑が気持ちいい、そして皆で自転車に乗る楽しさったら! 学生の時以来じゃないでしょうか。

自転車に乗るのは20代以来という方(中央)を後ろから見守るお二人の姿に、胸熱

この写真を撮ったとき、なんとなく島の神さまにやさしく迎え入れてもらった気がしました。

外間殿、そして御殿庭へご挨拶。何年も前にやすおさんが久高島を訪れたとき、夜中に目が覚めると部屋に白い女性がいたそうです。宿のおばあ曰く、島の神さまが尋ねてこられたのだと。翌朝外間殿に行くと、その女性の姿が見えたそう。

こちらは御殿庭。1978年まで12年に一度、大切な神事「イザイホー」が行われていました

宿泊した「久高島交流会館」には島の資料やDVDがあり、夕飯までの間、神事「イザイホー」のモノクロ映像を少し見せてもらいました。久高島の男性は海人、女性は神人で、女性が30〜41歳のとき神人の仲間入りをする儀式がイザイホーだそうです。主役は洗い髪に白い着物女性たち、それを取り囲むたくさんの先輩神人たち(まとめ髪に白い鉢巻)、島の人たち、見学者たち…。

映像では写真の右手真ん中の建物が葉で覆われ、女性たちは声を合わせながらその中へ出たり入ったり。その奥の茂みに小屋が作られ、期間中はそこで過ごすのだそうです。起こったこと見たことは門外不出。どんな光景だったのでしょうね。そして1978年を最後に、今は行われていません。

夕飯は「とくじん」さんへ。皆さま、島の名物イラブー汁をシェアして味見。

左上の黒いウロコがあるのがイラブー(海蛇)です。歯応えあります
わたしは刺身定食にしました。うめーです

参加者の方が北極でご覧になった天使の話、やすおさんが本島北部の洞窟で見たカマキリとナメクジ型の宇宙人の話、さらにマヤ暦の話など話題が尽きない。けど島の閉店は早い。早く寝て、明日に備えます。

2日目、久高島の朝〜大宜味村で満月の月桃収穫

おはよう、久高島! まずはイシキ浜へ朝日を見にいきます。イシキ浜は、ニライカナイから五穀の種子が入った壺が流れ着いた、神聖な場所の一つ。

海と雲の間から、赤い太陽が顔を見せてくれました

そして自転車に乗って、北へ。藪の中へ入り込んだ御嶽で静かにお参りしました。祝詞の最中、風がゴウっと吹き、最後にすうっと静かに。それは「神」が現れた合図なのだそうです。我々、そこに居てよかったようです。

大きなガジュマルの木と触れ合い、

森の主のよう

最北端の「ハビャーン(カベール岬)」へ。

心が洗われる眺め
この時、この場所で、一体感が生まれたようでした

また自転車に乗ってフボー御嶽にお参りし、「おかめや」で朝食を。自家製の天然酵母パンに野菜のスープ(600円)、薬草茶(400円)をいただきます。ハンダマ、モリンガ、ツボクサなど、お茶を選ぶのも楽しいんですよね。ここでのんびり過ごしたいところですが、

おかめやさんの朝食

10時のフェリーで本島へ戻ります。今回もおだやかな、やさしい時間をありがとうございました。また来れますように。

ありがとう〜

そして奥武島へ。願いを叶えてくれる観音さまだそうです。

奥武観音堂(南城市玉城奥武108)

ここでやすおさんに、あるメッセージが届きました。そんなことはつゆ知らず、もずくそば屋さんへ。友人でもずくラバーのNちゃんとわたし、軽く興奮気味。Nちゃん、お土産にしこたま(たくさんの意)購入していました。

もずくそばの店 くんなとぅ(南城市玉城志堅原460-2)。この雰囲気よ!
そばが小盛りのレディースセット。小鉢のもずくはおかわり無料。素晴らしい!

ぐいっと北上し、最初に人が暮らした島という伊計島、そして浜比嘉島へ。子宝を授かるという言い伝えのあるシルミチュー、そして東の御嶽(あがりのうたき)へ。この御嶽のガジュマルの、偉大なこと! 

東の御嶽/シヌグ堂(うるま市勝連浜229)。ガジュマルは樹齢600年だそう

そして大宜味村、丸海きあらさんの月桃畑を目指しました。
今宵は満月、しかし曇天。月は出なさそう。どうなる満月夜の月桃収穫?!

丸海きあらさんの月桃畑にて。右は山川工場長さん
花が咲くのは4月からだそう

少し早めに到着。どこまできあらさんの敷地?広いです。雨が降りそうだったので、工場長さんが刈った月桃から枯葉を取る作業を少し手伝わせてもらいました。

なぜ満月の月桃収穫は特別なのか? 
満月の時わたしたちの体に影響があるように、植物にも変化があります。きあらさんのホームページではこう解説されています。

「満月になると植物の樹液は上昇して茎や葉や花の部分に集中し、そのタイミングで収穫蒸留することで、通常よりも栄養分が多く含むと言われております」

だから満月に収穫された月桃ローションは、特別なんですね。普通は曇天で収穫しないそうですが、わたしたちのため対応してくださいました。本当にありがとうございました。お土産に月桃のマウススプレーをいただき、今宵の宿へ。

二人にフが付く

予約していたのは古宇利島の一棟貸しヴィラ。夕食は近くの島の駅、ソラハシの食堂へ。予定に手違いがあって開いてたのがここでした。もう外は暗く、施設の明かりや食事にありつけたことにホッとしたですが…

トイレが別棟にありました。お一人の方が戻って来られた時、トイレの出口の段差から落ちたと。驚いて見てみると、肘や膝下を擦りむいている。お尻も打ったそう。急いで月桃のマウススプレーを吹きつけ(殺菌力があります)、他の方が持ってらした月桃クリームを重ねて塗りました。

その方は70代。久高島では数十年ぶりだった自転車を2日目朝には乗りこなし、 運動神経の良さを皆んなに見せてくれました。しかしこれは…。歩けるし、様子を見ることになりましたが、明日の朝はどうだろう?

傷は思ったより早く変化し、これが月桃の力か!と目を見張るほどでした。体力があり、気持ちが明るい方であるのも大きいと思います。とにかく治りが早かった。お尻の方も動くのは問題なさそう。旅は続けられそうでした。

続いて、わたしに頭痛がきました。左半分、目の奥まで痛い。以前にもこんな症状があり、「何かついてる」と言われたことがありました。

するとやすおさん、「皆んなが気にしたらいけないと思って言わなかったんだけど、実は観音堂で、二人にフが付くと言われたのよねぇ…」

フって何? 負? 不?

二人目のフ、来た!と大騒ぎしてやすおさんに祓ってもらい、わたしの頭痛は治りました。が、部屋の隅で、友人Nさんが電話をしながら深刻な表情。泣いてる? 

おばさまから猫が亡くなったと連絡があったそうです。大好きだったそうで、会いにいけばよかったとしばし悲しみに暮れていました。

二人目のフは、Nさんでした。

*二日目に宿泊したヴィラは、ブッキングドットコムで予約しました。ベッドルーム2つに和室が1つ、リビングダイニングにBBQもできる広いテラスがある。お風呂1、シャワールーム1、トイレ2つ。洗濯乾燥機あり。食器・調理器具は揃っており、食事は自分たちで用意します。沖縄の宿はいろいろなタイプがあって、面白いですね。詳しくはこちらでどうぞ↓
Four Season Resort Kouri Island

3日目、今帰仁村の御嶽、そして岩屋でのメッセージ

朝食は、トーストとスクランブルエッグ、『BE NATURAL』でお客さまが購入したトマトを出してくださり、そしてコーヒー。手分けして準備しました。コンビニ食材だったのに、おいしくて美味しくて。お客さまを使いまくり…だけど、あの味、あのひと時になったのは共同作業したからだと思います。

さて、古宇利島の名所は「ハートロック」。恋の島とも言われます。そんなことにやすおさんは目もくれず、今帰仁城の方面へ。

今帰仁城近くにある「クバの御嶽」へ行きました。ここは山全体が神聖な場所だそう、どんどん山道になっていきました。

最初はこんなふうでしたが、次第に山道らしく
聖地巡りモード、スイッチオンのやすおさん。健脚なのよね
クバの御嶽にて。皆さんお疲れ様でした

石の祭壇があった場所は、シンと静かで、一目で踏み荒らしてはいけないと分かります。日曜日でしたが、この時はわたしたちだけでした。

結構歩いた…、さぁ次の場所を目指しますよ。解きの岩屋ともプトゥキヌイッピャとも言われる、10年ほど前やすおさんが宇宙人と出会ったという洞窟です。本当にいたらどうしよう。

ここだという道が見つかり、歩き出したら、さっきよりもさらに山道でした。宇宙人がいるかいないかの心配より、まず全員が無事に到着するのが先。

濃い緑の中を30分ほど登ったでしょうか。いやもっとか。やっと辿り着いたそこは、洞窟というより、名前の通り小さな岩屋でした。以前も中に入っているやすおさん、どんどん入っていく。皆さんも続いて中へ。

そこに宇宙人はいませんでした。もともと子宝、安産を祈る場所なのだそうです。やすおさんの祈りの言葉に合わせて目を閉じ、聞き入り、場の空気を感じました。この時、体がぐわんぐわん揺れたという方もいらっしゃいました。

そして、この小さな空間から出たら、何かスッキリしたような。やり切ったような。誕生、おめでとう! 意味不明だけど。そんな感覚でした。

また足元に注意しながらゆっくり山道を下りて、車に戻ると、やすおさんが言いました。

岩屋の中で琉球王朝の神官が現れ、白い巻物を渡された、と。自分自身で、新しい物語を描いていきなさい。そんなメッセージだったそう。

解きの岩屋

それは旅の皆さん全員に向けてのメッセージ。うれしくて涙が出ました。なんて素晴らしい締めくくりだろう。わたしも、新しい物語を描いていきたい。

旅はこれにて終了です。帰路の途中、お二人を宜野湾の天使グッズショップへお届けし、那覇の牧志でやすおさんとNさんが下車。その後一杯やったと聞き、大笑いでした。

道中ずっと運転してくださったIさんMさんご夫婦とレンタカーを返し、モノレールに乗りました。IさんMさんとモノレールの中でお別れし、後泊のホテルの部屋に着いたら、疲れがドッと出ました。Nさんにもらったチョコレートとホテルのコーヒーが、本当に美味しかった!

旅で感じたことを皆さまへ

この旅でご一緒した皆さまは、お客さまなんだけど、そんな括りではなかったような。 わたしの気が回らないところを気遣い、サポートしてもらい、頼り甲斐のある皆さまでした。

長い距離をIさんがずっと運転してくださり、奥さまのMさんがナビをしてくれました。元は仕事仲間のお二人。彼らが参加してくれたから成立した旅でした。本当にありがとうございました。もう足を向けて寝られません。

気功の先生をなさっているNNさんは、数十年ぶりに自転車に乗ったり、高いところから落ちて擦りむいたけど治りが早かったり。最後は山道を一緒にゆっくり歩きました。あれは、わたしにとってもいい時間でした。

マヤ暦と易経をなさるMYさんは、道中皆さんのマヤ暦をどんどん読まれていました。旅のメンバー構成も興味深かったのか結果をメモし、皆さんに渡されていました。いつかわたしにもくださいw。スクランブルエッグ最高でした。

神奈川から来てくれた友人のNさん。彼女は湧き出るように気遣いができる、そしているだけで周りがほっこりする稀有な人。何度も助けられました。最後はやすおさんを送ってくれてありがとう〜!

そしてやすおさん、今回は旅の企画をありがとうございました。舞台前のお忙しい時で本当に大変な中、いろいろとご指導いただきました。またタイミングの合うときに、次の企画を。またランチのときにでも♡

ラブ!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?