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久高の朝、那覇の夜

<「久高島で御霊あらい(ミタマアライ)の旅」のつづきです>

5時前に起床、満月タイム5:24の部分月食を見ようとメーギ浜へ。

浜を目指すヤスオさんの自転車は早い。振り返らない。そして暗い森の手前で見えなくなった。なのに私の自転車はライトが点かず、「待って〜!」と叫んでも気づかない。辺りは闇。まじか、嘘やん、怖い!

すると島の灯台? チラッ、、チラッ、、と木々の間から光がさし、それを頼りに到浜へ。実際はほんのちょっとの距離でした…。

at 5:24 雲の合間から満月

満月タイムの頃、雲の合間から月が顔を出してくれました。

「知子ちゃん、海に入って」とヤスオさん。

頭まで浸かるのかと思ったら、足だけでOKとのこと。ビーサンを脱いで海に入り、海水を少し口に含む。濡れた手で顔、頭、首、服の中に手を入れて胸、お腹に海水をペタペタ。そして砂の上に横になり、ヒーリングが始まりました。

祓い、祈り、祝詞など、そのとき口から自然と出るものをそのまま流しているのだそう。受ける方は横になっているだけです。砂の上で、通常の室内ヒーリングよりも、素直に受け取っているような感じがしました。

最後に、「体の中にある汚いものを出し切るように声を出して」と。
前の日に夕陽を見ながら叫んだ「あーーー!」や「わーーー!」とは全然違う、低く濁った、重苦しい、文字で表現できない。

「お腹に黒い蛇が見えたわよ…」
えっ、前の晩にイラブー食べましたけれども…。

人間関係で、どうしようもなく抱え込んでいた思いが黒蛇となり、とぐろを巻いていたようです。そういえば前に大きな黒蛇が地球にギュウギュウ巻き付いている夢を見たことがある。
「その地球って、あなたじゃないの」

もう一度海に入り、海水をペタペタ。
「次はイシキ浜へ行くわよ〜!」

雲が多かったけど、ゆっくり眺めていたら太陽が顔を出した

昨晩オイオイ泣いたイシキ浜。3人組の先客あり、少し距離を置いて日の出を待ちました。しばらくボーッとして、また砂の上に横になり、ヒーリングの続き。大声は出さず、海水をペタペタして、また横に。

何やってんの? って感じですが気持ちいいの

「さ、次へ行くわよ〜」

最北端のカベール岬を目指し、自転車で砂利道を走ります。また置いていかれたけど、明るいしもう怖くない。昨日とは違って、力が湧くよう。

途中、木々の中でお祈りをしました。そこへ入る前、髪を留めていたバレッタが突然バチっと外れ、 その後何度留めても外れてしまう。

髪を下ろすは、神をおろすに通じるとヤスオさん。久高でお世話になったおばあが、女性が髪を下ろしていると「いけないさぁ」とおっしゃってたそうです。下ろすのは祭祀の時だけなのかな。けどバレッタはもう効かない、今回は許してほしいさぁ。

さらに途中で、大きなガジュマルの中へ。温かい

カベール岬はハビャーンとも呼ばれる琉球開闢の祖アマミキヨが降り立った聖地。

カベール岬(ハビャーン)の朝日

ここでもさっきの3人組と会い、今度は笑って挨拶。
雲は流れ、空の青が鮮やかになってきました。暑くなりそう。

島中央の白い道を抜けて、フボー御嶽(うたき)へ。沖縄七嶽の一つで最高の霊地だそうです。立ち入り禁止のため、入口で合掌。

ここで白い大きな蝶が、ふわりと飛んできました。「オオゴマダラ」という南国の貴婦人と呼ばれる蝶です。本当に優雅。

最初は1匹、あら2匹。よく見たらもっといた。「こんなにたくさんオオゴマダラを見るなんて珍しわよ〜」とヤスオさん。私、蝶に好かれるタチかも。

そして朝8時に「おかめや」さんで朝食を。野菜スープと天然酵母パンのセット600円。これにハチミツとハーブティーを追加しました。

どちらもとても美味しい、また食べたい

大きな木の下で、今朝と昨日からの私の体感を話したり、ヤスオさんから昨年亡くなったおばあの思い出を聞いたり。心が軽くなっているのを感じる。

チェックアウトして、10時のフェリーに乗るため港へ。今回小さなキャリーケースを引いて来たけれど、次回はリュックかボストンバッグだな。ガラガラ音を立てて歩くのは島に合わない。感慨に浸ることなくフェリーに乗り、神の島を後にしました。


安座間港ではヤスオさんのお友だち夫妻が車で迎えに来てくれて、ランチや途中寄り道しながら那覇へ。ランチのお店の裏にも蝶がたくさんいて、またビックリ。 

那覇でホテルにチェックインした後、来年2月の沖縄ツアーでお世話になる月桃コスメの丸海きあらさんでご挨拶して、夕飯へ。

国際通りが歩行者天国となる夕暮れ時

これから食事だっつーのに国際通りで「雪塩ソフトクリーム」を食べ、ヤスオさん行きつけの伊江島料理の店、『しまぶくろ』さんへ。ここがなんでも美味しくて、中でも印象的だったのがフーチバーポーポー!

しまぶくろさん、また行きます

フーチバー(ニシヨモギ)を混ぜた生地に肉味噌をのせ巻いたもの。ちょいにがで香ばしい〜。 6個中、私が4個食べました。


この後ハシゴもせずホテルに帰り、フォローアップの鑑定を受けることに。

御霊あらいで、文字通り感情が洗い出されたようでした。あんなことあった、こんなことあったと言葉が素直に出てくる。2年前、それこそ那覇で気づいた少女の頃のトラウマにもつながりました。2年前は病がわかった年でもあります。関わりある人たちの言葉を、場面とともに思い出したりもしました。

トラウマってないと思っていたけど、私にもあった。大したことないと思い混んでただけで、実はけっこう傷ついていた。

ヒーリングを受ければ癒やされて心の傷も治る〜、てことはないと思う。そんな短絡的じゃない。なんで自分はその傷を体験することにした? と紐解いていくんでしょうな、私の場合は。

そしてヒーリングの旅は、当たり前ですがヒーラーとの信頼関係があって成立すると実感。マンツーマンの付きっきり対応なんて、ヤスオさんの「御霊あらい」はかなり特別なプランですよ。既に鑑定やヒーリングを受けている人におすすめしたい。

私には下腹で飼ってた邪な黒蛇を、久高の聖なる黒蛇(イラブー汁定食)で制した旅となりました。どんな旅よ(笑)。1分1秒が長く感じた濃い時間でした。
 

那覇で泊まったホテルはこちら。


ヤスオさんのメニュー「鑑定」「ヒーリング」「御霊あらい」など、今後Facebookページで紹介される予定です。よかったらフォローしてくださいませ。写真はあやしいけどね、お話も人も面白いですよ!(笑)


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