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いつもこうだ

たいてい、思っていたのとは違う結果になることが多い。

昨日は、ある手続きをしようと、午前10時の待ち合わせのために渋谷へ向かった。途中、ハンコを家に忘れてきたことに気がつき、電車の中で動揺する。家に戻るべきか。でも、今から戻ったら先方との約束を取り直さなくてはならない。

いったん途中駅で降り、行き先に電話をかけてみる。しかし、そもそも営業時間が10時かららしく、誰も出てくれない。ドジな私のことだ。もしかしたら、必要なものを他に忘れている可能性もある。とりあえず向かおう。

ふと思いつき、スマホを開く。目的地のすぐ近くにハンコ屋があった。開店こちらも10時だが、既製品があれば2〜3分で買えるだろう。私の名前があるかどうかは分からないが、なければもう、その時はしょうがない。

なんとか助かりそうだ。と思い、渋谷駅のホームに降りる。目的地は駅から10分ほどだ。少し歩くとハンコ屋が見えた。ちょっと嫌な予感がする。開店前とはいえ、店内が暗く、ひとけがない。
休業日だった。

ハンコを忘れ、途中駅で下車したため時間ギリギリになり、買えると思っていたハンコも買えず。左脇を冷たい汗が伝う。

私が目的地についたのは10時5分くらいだった。

結局、必要な書類が事前に準備できていたため、その日ハンコは不要だった。ここまでの約45分間、ハンコのことだけを必死に考え、ハンコに翻弄されていたのは何だったのか。そもそも外出前に、忘れ物チェックをしっかりしておけば、こんなに一喜一憂しなくて済んだのだ。

心配してもし足りないし、気をつけるべきところで気を抜いてしまう。私は、そんな毎日を繰り返している。

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