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喜ばれること

遠方に住むライターの友人が、私の勤める会社にサクランボを送って来てくれた。

赤いツヤツヤの大きな粒が、箱にぎっしりと詰まっている。たぶ?100個ぐらい入っていたのではないだろうか。1人2つずつ、みんなで分けて美味しくいただいた。

フタをあけてからすぐに写真を撮ればよかったのに、
すっかり忘れて配りはじめてしまった。

友人が送ってくれたことを伝えながら、社内を配り歩く。彼女は、私の会社ともやりとりがあるので、知っている人は知っているのだ。同僚たちは皆とても喜んでくれた。感謝されるべきは私ではなく送ってくれた友人なのだけれど、なんだか一瞬、自分が人気者になった気がした。わざわざ社内チャットでお礼を言ってくれる人が何人もいたし、ついでに切りたての髪型を褒めてくれる人までいた。

私はこれまで、これだけの人たちを一度に笑顔にしたことなんてなかったのではないだろうか。そうか、たくさんの人に喜ばれることをすれば、喜んでくれるのか。今回は友人のおかげでそれができた。私にだってできるのかもしれないけど、今までやろうとしたことがなかった。

友人にお返しをしたい。彼女はいったい何が好物なのだろう? みんなが喜んでくれたように、友人のことも喜ばせたいのだが。

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