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大人になるということ

今日の昼は、即席のカップ麺を食べることにした。

本当はすごく坦々麺味が食べたかったけれど、チキン味を買った。今日は白いTシャツを着ていたので、もしも汁が跳ねたら服のシミが目立ってしまうと思い、坦々麺を諦めたのだ。

すごく小さくてくだらないことだけれど、「私、大人になったなあ」と思う。

白い服を着ていたって、カレーうどんがどうしても食べたくて食べてしまったことがある。もちろん美味しかったけれど、食事中はスリリングすぎて気が抜けなかったし、最後の最後に汁が飛んで服にシミができた。しかし今日は、「坦々麺を食べたい」という欲に打ち勝ち、そんなリスクを回避できたのだ。大人になった証拠である。

一方で、年々、我慢ができなくなってきたことがある。「親父ギャグ」的な、くだらない冗談が口をついて出てくるのを止めるのが難しい。どうしようもなくつまらないことだと分かっていても、言いたくなってしまうのだ。なぜだかこれは、大人になるにつれて我慢ができなくなるようだ。

坦々麺を食べる我慢はできるのに、親父ギャグを言うことは我慢ができない。坦々麺を食べたい欲、それを抑える気持ち。親父ギャグを言いたい欲、それを抑える気持ち。ーー坦々麺と親父ギャグでは、我慢の種類が違うのだろうか? それとも、欲の種類が違うのだろうか?

少なくとも、今の私の中では、「親父ギャグを言ってその場をシラケさせる大人にはなりたくない」という欲が、実はそれほど強くないのだろう。

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