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不快指数

昨日から、なんだかやけに身体が重い。食欲も出ないし、何をするにもやる気が起きない。思考も行動もすべてスローモーションだ。

それが湿度のせいだということに気付くまで、ずいぶんと時間がかかってしまった。部屋のエアコンをドライにして、扇風機を回したら、だいぶ楽になった。人間にはきっと、動くのに適した湿度と温度があるのだと思う。そして昨日はおそらく、人間が動くのにもっとも適していない湿度と温度だったはずだ。

そう思っていたら、今日は昨日より一段と過ごしにくい。スマホの天気予報アプリで「不快指数」というのを見られることを知り、試しに確認してみたら81パーセントになっていた。完全なる不快まであと19パーセントも余裕があるなんて、到底思えない。

だいたい、なぜ不快指数なんてものがあるのだろう。私にとっては、「今日の天気は不快だなぁ」と思って、それを再確認するための指数。まったく救いがない。「そうか、100パーセントよりはずっとマシなんだな」と思ってみても、あまり慰めはならない。

明日は今日より不快じゃないといい。朝起きたら、ひとりで「不快指数当てゲーム」でもしてみようか。しかし不快指数を確認したところで、不快さは軽減されない。とりあえず今日は、それだけがわかった。

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