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「お急ぎ便」ボタンの向こうで、どれだけの労力が費やされているのだろうか。

朝の通勤時に、スマートフォンからインターネットで買い物をした。購入ボタンを押すとすぐに、「本日配送予定」のメールが届く。別に、今日すぐに欲しいものでもなかったのだが、「お急ぎ便」のボタンを押してしまったようだ。

今日の配送にしたことで、やはり誰かにしわ寄せがいってしまうのだろうか。それとも、販売元や運輸会社としては、在庫管理や指定日配達による混雑の面から、日付指定よりも即日発送の方が実は都合が良かったりするのだろうか? 

そうだとしても、「必要以上に早いこと」や「必要でもないのに早いこと」に慣れてしまうのも、なんだか怖い気がした。いつの間にかそれが、自分にとっての「当たり前」や「大前提」になってしまうからだ。

「お急ぎ便」と「通常発送」。スマートフォンの画面上では、少し指先をずらすだけで、簡単にどちらかを選択できてしまう。実際はその間にどれだけの労力の差があるのかなんてもはや想像もできないのだけれど、もしもその差が分かるのなら、こちらとしてもできる遠慮があるような気がする。

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