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あなたなら、どう考える?

今まで、人生の中で決断をする際、あまり他人の考えを参考にしてこなかったなあ、と思う。敢えて言うなら、親には色々と相談をしていた。しかし、それが判断の基準や選択肢の幅を広げたかというと、あまり意味がなかったように感じる。私の価値観や考え方は、そもそも大部分が親に影響されてきたからだ。

確かに、他人の意見はあくまでも他人の意見。誰かが私の人生に対して責任を負ってくれる訳ではない。それを踏まえた上で、出来るだけ沢山の他人の意見を聞いてみるべきだと、今は思う。

「こうしなきゃいけない」と、論理的な考えもなしに自分の中で勝手に思い込んでいることは意外と多い。そんな頭で考えても、出てくる答えは所詮自分の想定内のものでしかない。しかし、他人に相談をしてみると、思いもよらぬ視点から思いもよらぬ答えが返ってくる。だから、「こういう場合、あなたならどう考える?」と聞くことは、考えの幅を広げる意味で、とても大切だと思う。

その作業は、自分の「論」が他人の「論」に耐えうるかを検証することでもある。もしもそこで、自分の「論」の脆弱性が露わになったら、もう一度冷静に、組み立て直してみればいい。自分の考えに固執せず、多角的に物事を見ることが、納得のいく答えを出すための助けになる。

ちょっと違う話かもしれないけれど、瀧本哲史さんの『武器としての決断思考 』(星海社新書)を読みながら、そんなことを考えていた。

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