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エリスロマイシンって菌をやっつけるだけじゃない!意外な作用

エリスロマイシンとは、マクロライド系抗生物質の一つです。

最近学んだ中で、エリスロマイシンには消化管運動機能を調整に関わる作用があるということを知りました。

文献を遡って検索してみると、

エリスロマイシンは、motilin receptor モチリン受容体のアゴニスト(受容体に結合して体内にいろいろな信号を送る事のできる薬物)として知られていました。

Motilin receptor モチリン受容体に結合することで、消化管のperistalsis movement 蠕動運動 がstimulation 亢進される。

さらに、術後の胃内容停滞にエリスロマイシンが効果的であったことや、がん疼痛治療中の便秘に効果があったなど日本語でもいくつかの報告を見つけることができました。

私が確認した日本の添付文書には、このような作用については一切触れられていませんが、このような使い方もあるということ、とても面白いなと思いました。まだまだ未解明なことが沢山ありますね!

分野が違うと、その領域のことについてはあまり深く学ぶことがありません。気になった時に、勉強して情報収集するのは大切ですね。

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