#3.βカロテンはプロビタミンAだよ
〈訳〉βカロテンは次のどの物質の前駆体か?
a.レチノール
b.チアミン
c.カルシフェロール
d.リボフラビン
e.レチノイン酸
〈答え〉a.
〈解説〉βカロテンはにんじんにも入っている大切な色素です。
Point 1. ビタミンAは何を表すか?
βカロテンはビタミンAに変換されて、その後体内で皮膚・粘膜の健康維持や光の刺激に重要な役割を果たします。
ビタミンAと一口に言っても、実は一つだけではありません。
ビタミンA は通常レチノール・レチナール・レチノイン酸の総称です。
ただ、 基本的にはまずRetinol:レチノール(-OH基が付いていると、語尾は-ol)に変化され、その後酵素によりRetinal:レチナール(-CHO基が付くと、語尾が-alとなる)とアルデヒド化され、 さらにRetinoic acid:レチノイン酸へと変換されていきます。
だから、今回の答えはa.Retinolとなります。
Point 2. ビタミンAって体にどんな働きしてくれるの?
ビタミンAは、視力に関係していたり、皮膚や粘膜の保護をする役割を担っています。
Point 3. ビタミンAを取りすぎるとどうなるか?
ビタミンAは脂溶性ビタミンです。
水溶性ビタミンと違って、取りすぎると体に蓄積されて体に良くない影響を与えることもあります。でも、普通に生活していて過剰摂取になることはほとんどありません。意識してビタミンAが含まれるサプリメントを摂取しすぎたり、ビタミンAの配合された薬を服用している時は特に注意が必要です。
また、図を見ても分かるように、ビタミンAは肝臓で変換され、蓄積されるため、鶏・豚のレバーや鶏卵を食べすぎてしまったりした時は注意が必要。
Point 4.人参やカボチャを食べまくると、過剰摂取になるの?
なりません。
人参やカボチャに含まれるβカロテンはプロビタミンAと呼ばれるもので、体内で必要に応じてビタミンAへと変換されます。なので、取りすぎても過剰症の心配はありません。
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