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葛と麻

葛の繊維を取りだして績むワークショップに何年か前に参加しました。
 葛はそこら中に蔓延っているけど、手間が掛かるし今年も自分ではしないかな。。とおもっていたら。。目の前に太くて節間の長い葛の蔓が暑い暑いと、さぁ私を使ってと言わんばかりにこっちに延びていました。

それを束ねて連れて帰って、葉っぱを取り、庭の草の中に入れて、台風の影響で2日間位雨が降って、三日後に取り出してみたらいい感じに周りに糸状菌が張っていました。

それを川で洗います。
光に反射して透き通ってきらきらとしてうっとりとするほどきれいです。

 去年の9月に「麻てらす」の映画を観てから、ずっと大麻を績んで織ってみたいとおもっていました。

ふと、川の流れにきらきらと揺れる葛をみて、大麻とどう違うんだろう??と疑問におもって調べてみることにしました。

調べてみたら!!すごいことがわかったのです。

ある方のブログを読んで、目が醒めたような、古代からのメッセージを受け取ったようなそんなきもちになりました。

麻おきて 葛の根星に満ちたれば
天を渡る玉繭の船

とあり、
葛は古代布「木綿(ゆう)(ゆふ)」で、他には楮(こうぞ)、藤蔓(ふじつる)きの樹皮などがあるそうです。

麻と木綿(ゆう)
麻(大麻)は「朝」に通じ、木綿(ゆう)は「夕」に通じ、どちらも御神事に使われるもので密接な関係性です。

木綿(ゆう)の中には楮をはじめとして、葛や藤蔓などの古来より日本に自生していた天然繊維があります。

大麻は本来、日本には自生しておらず、外国から入ってきた外来種で帰化植物です。

古代の日本では「大麻」ではなく「木綿(ゆう)」が祭祀に使われていたのです。

すなわち、古(いにしえ)の日本、こだいの神々と繋がるエネルギーを宿したものが、楮や葛などの木綿(ゆう)であり、新しき神々と繋がるエネルギーを宿したものが「大麻」なのです。

天の虫、蚕が作る繭から紡がれる絹はそれらをまとめ統合するエネルギーを持っているのです。

と書いてありました。

大麻を績んで、糸を作り布を作りたいとおもっていたけど大麻は育てられない。
そこらへんにいくらでもある葛がキラキラとただならぬエネルギーを発していてふと疑問におもった葛の存在。

調べてみてよかった。

大麻が外国から入ってきた外来種だとは知らなかった。

ならば私は古(いにしえ)の古代の神々と繋がるエネルギーを宿した木綿(ゆう)を、この出雲の地で護りたい。

いまこの葛の繊維を取り出すことがたのしくて、喜びを感じています。

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