清掃の仕事をしていて嬉しいこと
私は週に一回、官公庁の建物清掃をしている。
始めてから二年経過した。
私は空気のように従業員さんたちの邪魔にならないように自然に透明人間のように清掃してきた。
始めて半年が過ぎた頃から、「おはようございます」だけの挨拶から「ご苦労様です」「いつもありがとうございます」などと声をかけてもらえるようになった。
昨年4月から新しい所長さんが来られて、それからこの古い建物の中の明らかに不要な置物が処分されていった。
所長室もスッキリきれいになっていった。
きれい好きの所長さんが来てくれて私は嬉しかった。
所長さんは清掃している私に時々話しかけてくれるようになった。
私は4月から物が少なくなってきれいになっていって嬉しいことを所長さんに話したりもしていた。
そんな所長さんは昨日私が清掃している時に、私の前にかしこまった雰囲気であらわれて、
「私、4月から移動になったんです。
あなたは水曜日だけ来られているんですよね。
だから、今日が会える最後の日なんです。
いつも、きれいにお掃除していただいて、感謝しています。
これからも頑張ってくださいね。
これ、カリフラワーです。そんじゃそこらのカリフラワーじゃなくて、最高級品のカリフラワーです。
車ですか?今、車に入れないで暗い所に置いていてください。忘れないで持って帰ってくださいね。」
とおっしゃいました。
私は恐縮してしまいました。
空気のように透明人間のように清掃してきた私に、わざわざ私の通勤日水曜日に、
清掃員の私に自分が移動すること、私への感謝の言葉、そして贈り物まで用意してくださって、本当に嬉しくて嬉しくて誰かにこの嬉しさを言いたくて、noteに書いているわけです。
この官公庁は農業関係なので、カリフラワーはそんな中で入手した物なのでしょう。
きれい好きの所長さんが移動されるのは残念です。
これからも頑張ってきれいに清掃頑張ろうと思った昨日でした。
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