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アニマルライツ界隈分断を煽る「あにまるえしっくす」一派の何が問題か――彼らは決して“ヴィーガン代表”ではありません!

 私がHN「苗野」氏を精神的指導者とする「あにまるえしっくす」一派について、「アニマルライツ界隈分断の工作員」「ヴィーガンではない」等と批判していることについては、様々な反論があることは承知しております。

 特に、良くある反論が「彼らもわざとアニマルライツ界隈の分断をしたがっている訳では無い」とか「ヴィーガンにも様々な意見が合って当たり前」と言うものです。

 しかし、私は別に苗野さんの思想を問題している訳では、ありません。異なる思想の人間を排除していることを批判しているのです。

 また、「苗野さん以外にもヴィーガンを分断させている人はいる!」というような反論もあります。ご丁寧にも日本ヴィーガンコミュニティの工藤柊君とアニマルライツ京都のさっち~さんをバイネームで指摘する人までいました。

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 この二人の名前を出したのは、私がこの二人に好意的だからでしょう。事実、私は二人とは意見がかなり違いますが、二人の活動は評価していますし、感謝もしています。

 工藤柊君は私の団体の機関誌に寄稿してくれたことがありましたし、さっち~さんのアニマルライツ活動にはこれまでも何度か参加しています。二人とも意見の違いで他人を排除しない、寛容な方です。

 が、苗野さんは違うのです。苗野さんは①思想の違いでアニマルライツ界隈を分断するのみならず、②思想が同じ人間であってもイチャモンをつけて攻撃するのです。

 そもそも、苗野さんはリアルでのデモ・勉強会その他のアニマルライツ活動には一切参加していないほか(参加せずに文句とイチャモンを言うだけ)、ヴィーガン同士の交流会にも一切参加しておらず、にもかかわらずヴィーガンやアニマルライツ活動家を代表するような顔をしています。

 判りやすい例だけをあげます。苗野さんは①「皇室と脱搾取(ヴィーガニズム)は両立しない」と述べて、積極的に保守派の人間をヴィーガン界隈から排除しようとしました。

 もっとも、これについては次のように嫌味たっぷりの訂正文が来ています。

 しかしながら、私が苗野氏を工作員扱いしたのは、これだけではありません。

 プロライフの私とアンチナタリズムの苗野さんは思想が正反対なので、衝突は当然です。しかしながら、苗野さんは②同じアンチナタリストのさっち~さんにもイチャモンをつけているのです。

 アニマルライツ京都のさっち~さんは、私よりも苗野さんと思想の近い方ですが、思想の違う私に対しても寛容に接してくださる方です。無論、同じ思想の苗野さんをさっち~さんが非難したことは、私は見たことがありません。

 ところが、苗野さんはさっち~さんが撮影した画像の中に店員の名札が偶々映っていたことの一点を捉えて、さっち~さんがプライバシー侵害をしたとのイチャモンをつけたのです。

 この種のイチャモンはよくアンチヴィーガンの人がしていましたが、苗野さんは同じヴィーガンの、それも思想の近いアニマルライツ活動家に対して、そのようなイチャモンを付けたわけです。

 つまり、苗野さんの言うヴィーガニズムは思想ではなく、自分と違う思想を排除するためのツールに過ぎず、また、思想が近くても気に入らない人間は排除する、ということなのです。

 そのような、アニマルライツ界隈でも極めて排他的・攻撃的な一派を「アニマルライツ界隈分断の工作員」と判断するのは、当たり前のことです。読者の皆様におかれましても、苗野さんを中心とする「あにまるえしっくす」一派が決してヴィーガンやアニマルライツ思想を代表するものではないことを良くよく理解してください。

 なお、漫画『あにまるえしっくす』は内容自体がアニマルライツ思想の主流派では、無いということも指摘させていただきたいと考えます。

 『あにまるえしっくす』はアニマルライツ思想の中でもピーター・シンガー教授とゲイリー・フランシオン教授という、アメリカの功利主義の影響を受けた思想を紹介しています。なお、ピーター・シンガー教授は新無神論という、過激な無神論(宗教そのものを道徳的悪とする思想)の信奉者でもあります。

 特に「あにまるえしっくす」一派はゲイリー・フランシオン教授の影響を受けているのですが、フランシオン教授の思想はアニマルライツ思想の主流派では、全くありません。

 念の為に言うと、シンガー教授もフランシオン教授も偉大な哲学者です。どれぐらい偉大かと言うと、カール・マルクスやジョン・ロックと同じぐらい、です。つまり、勉強にはなるが全面同意できるような思想家ではない、ということです。

 フランシオン教授自身、日本最大のアニマルライツ団体であるアニマルライツセンターを含む複数のアニマルライツ団体を非難している人物です。

 苗野さんも恐らくはフランシオン教授の影響を受けてか、アニマルライツセンターに対して「異端の中の異端」「学問的には誤り」と、激しく非難しています。

 しかしながら、多くのアニマルライツの活動家や思想家がアニマルライツセンターを支持している現状を無視して、アニマルライツ思想のどれか一つを勝手に「標準的なアニマルライツの理解」とし、アニマルライツセンターを非難するのはあまりにも身勝手です。

 他の思想で言うと、例えば「日本共産党は本当の共産主義ではない!」「日共は異端の中の異端、学問的には誤りだ!」と言って騒いでいる極左過激派と同じことをしている訳です。

 念の為に強調しますが、多くのヴィーガンやアニマルライツ活動家は、思想の異なる方に対して寛容です。

 冒頭で挙げたさっち~さんや工藤柊君も、思想の違うアニマルライツ活動家を排除したり、イチャモンをつけたりは、決してしていません。

 私は一刻も早く苗野さんが反省して、寛容な思想のアニマルライツ活動に取り組まれることを、願っています。

ここまでお読みくださり、本当にありがとうございます。 拙い記事ではありますが、宜しければサポートをよろしくお願いします。 いただいたサポートは「日本SRGM連盟」「日本アニマルライツ連盟」の運営や「生命尊重の社会実現」のための活動費とさせていただきます。