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アンチ立憲ブロガー古寺多見氏が環境問題で珍しく正論を言っているが・・・


 私のことを「極右にしてオザシン(小沢信者)」という矛盾した評価をしていた古寺多見氏が、珍しく真っ当な記事を書いていた(彼の定義ではオザシンとは「左翼であるはずなのに保守派の小沢一郎を支持する人」のはずである)。

 さて、古寺多氏による真っ当な記事とは「地球温暖化(気候変動)対策に配慮しつつ脱原発を進めるしかないと考える理由」である。まさに私と同じ理由で、気候変動と脱原発の双方が大切であるとしている。

 左派であるにも関わらず、原発反対の理由に安全保障上の理由を並べるのも、流石だ。

 実は古寺多氏は、思想がおかしくやや陰謀論的な傾向があるだけで、事実関係の分析は上手である。左翼なのにプロチョイスというわけではないから(ただ、親プロチョイスではあるから、やはり左翼は左翼なのである)、本当は生命尊重の真っ当な保守派になっていてもおかしくはなかった。

 私への批判についても、学問は批判を歓迎するというが、政治の世界では悪名は無名に勝るのであり、ある意味ではアカデミック以上に批判は歓迎される。

 さて、気候変動対策や全原発廃炉をしないといけないことは言うまでもないことであり、この意識は私の所属する立憲民主党内でも共有されているはずであるが、問題はこれらの政策を実行する際に伴う「痛み」をどれほど軽減させるか、ということである。

 痛みを伴わない改革は存在しないが、痛みを最低限に抑えないと、改革の必要性を理解している層からも反対されるか、消極的な賛成しか得られないことになる。そのことが多くの改革が失敗してきた理由であることは、マキャヴェリも指摘している通りである。

 環境問題への取り組みにおいて、日本の進んだ蓄電池の技術を生かすべきであるという古寺多氏の主張は確かに正論である。また私は直流送電による送電効率の上昇や揚水式発電所の増加等を提言している。

 だが、今現在、短期的には環境問題解決の最大の妨げは、電気料金の値上げへの反発だ。

 環境問題への対策を碌にしていない現段階でも、露宇戦争の影響で電気料金は値上がりしている。これは対露制裁で自国民への兵糧攻めをした岸田政権の責任である。

 従って、電気料金を値下げして庶民の生活を救うためにも、対露制裁の緩和と露宇戦争での中立化を行わなければならない。ただ、上げた拳をいきなり降ろすのは得策ではないから、北方領土問題での交渉とか環境にも石炭火力と比べれば優しい天然ガスを割引価格でもらうとかを条件にすればよいであろう。

 不可解なのは、古寺多氏が岸田政権による対露制裁を批判しているのを見たことが無い、ということである。プーチン大統領が右翼であるという(安倍晋三首相が右翼であるというのと同じぐらいの)根拠なき妄想により、正しい判断が出来なくなってしまったのではないか。

 珍しく正論を言われているだけに、



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