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「家」「家族」の段階による類型の試案

 「家」や「家族」と言う概念は、様々な意味合いを持って使用されます。しかも、それは公的な場でもそうです。

 律令に於いては「戸」と「家」が同じ意味で用いられていましたが、ここで言う「戸」は10人以上(場合によっては数十人から百人規模)の「大家族」であり、今日一般的な「核家族」とは明らかにニュアンスが違います。

 ところが、同じ律令では親王や公卿の「家」も掲載されていますが、これは親王同士や公卿同士、親王公卿間で結婚が行われた場合は夫婦がそれぞれ「別の家」と言う扱いになるなど、場合によっては今の核家族よりも「小さい」単位なのです。

 これは一種の核家族ではありますが、核家族よりも小さい規模の場合もある概念ですね。そして、庶民の場合も「戸」(郷戸)をさらに細分化した「房戸」と言う単位があり、これは核家族や直系家族を示すもののようです。

 さらに「日野家」と言うと、私が言う場合は私の先祖から私にいたる家ですが、総本家である日野伯爵家を含める日野一族全体を指すこともあります。さらにさらに「人類皆兄弟」と言う際には家族と言う概念はもっと拡張されていますね。

 ということで、とりあえず「家族」と言う概念を段階で示してみました。なお、ここでは「核家族」や「拡大家族」と言った「世帯」を表す言葉は敢えて用いていません。

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 だいたいこういう感じになるかなぁ、と。

 それぞれに該当する言葉は、おいおい考えていきます。



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