【邦画】「愛と死をみつめて」

純愛映画の原点(?)、実話ベースの、吉永小百合主演の「愛と死をみつめて」(1964年、齋藤武市監督)。

俺、カンチガイしてた。華厳の滝における藤村操の自殺事件と関連するものだと思ってたが、全然関係なかった。

吉永小百合さんは、めっちゃキレイで可愛くて、この映画では、特に眼が素晴らしく映るけど、悲劇を強調し過ぎて涙を誘う、ちっと無理がある展開だったなぁ。残念。

ラストの、病院のベッドにおける恋人との涙ながらの語らいのシーンなんぞ、冗長でイライラしちゃったゾ。

それでもちっとウルウル来ちゃったけど(笑)。マコの「禁じられた遊び」のギターの弾き語りが涙を誘うけどさ。

女子高生の、ミコこと大島みち子(吉永小百合)は、顔に軟骨肉腫ができる難病に冒されて入院してたが、同じ病棟で浪人生のマコこと高野誠(浜田光夫)と出会う。
お互いに阪神ファンということで意気投合して文通を始め、大学に進学してもそれは途切れることはなかった。
ミコの病気が再発して再入院しても、マコはアルバイトをしてミコを励ます。
ミコはマコとの文通が闘病生活の大きな支えとなって2人は結婚の約束をする。
しかし、ミコの肉腫は悪化して、手術で顔の半分を失う。
そして、ミコは22歳の誕生日前夜、この世を去る…、という悲劇の物語だ。

TVドラマ「赤い疑惑」の主人公は大島幸子だけど、ココから取ってたりして。

ミコが入院してる病院が寮みたいで、彼女は他の患者の面倒を見たりしてるけど、看護師も先生も、ちょっと距離を保ち過ぎじゃないかい?ミコが廊下で倒れても、助け起こすだけで、先生が来ることはないし。

もうすぐミコが事切れるって時にマコは病院を後にするし。親(父親は笠智衆)も来ないし、見舞客もいない。

相部屋のミヤコ蝶々演じる患者が創価学会で床の横に仏壇を飾ってて、“拝み屋”と揶揄されるのには笑ったね。

キレイに純粋に定番のように悲劇が進むから、ミコを貶める初井言榮演じる精神分裂のオールドミスが怖くて際立つね。

「エレファントマン」みたく、眼帯や包帯の顔だけではなく、半分失った顔のミコも見たかったね。それに、2人のキスシーンくらいはあってもいいだろう。

マコの「原爆まで作ったくせに、こんな病気は治せないのか」というのはけだし名言?


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。