「ヘラクレス」

古い1958年公開のイタリア映画「ヘラクレス(Le fatiche di Ercole/Hercules)」(ピエトロ・フランチーシ監督)。

色褪せたようなカラーが時代を感じさせてよろし。

古代ギリシャの勇士、ヘラクレスの史劇マッスル・アクションかな。ヘラクレスを演じたスティーヴ・リーヴスはシュワちゃんやスタローンにも影響を与えた伝説のボディ・ビルダーだ。

冒頭から、筋肉モリモリでデカい褐色のヘラクレスと、白い肌がセクシーでめっちゃ美しいヒロインのイオレが登場する(イオレが乗る馬車の暴れ馬をヘラクレスが止める)。しかもイオレのビーチクが白い衣装から透けて薄っすらと見えててたまらんがな。

蒼い海と眩しい太陽を背景に、健康的な若者たちが出会う神々しい神話のようなシーン。三島先生が、“太陽と邂逅し肉体改造に取り組んだ”という気持ちがよくわかる。

古代ギリシャの国王の座をめぐる権力争いを近衛隊長となったヘラクレスが力で抑えて正統に戻すというストーリー。

国王の息子と力比べをする場面で、ヘラクレスが円盤投げをすると円盤が見えなくなる程飛んで行き、ウィ〜ン、ヒュ〜、ワ〜ン、ピロピロと、まるでUFOが飛んでるような音が流れて、エド・ウッドかよっ!ってツッコミたくなる(笑)。

他にも、ヘラクレスが闘うライオンや牡牛は、ぬいぐるみ?着ぐるみ?で角と頭だけが彼を襲ってるのがわかって、思わず笑っちゃうトンデモさ(当時としては)だったりする。最後に出てくる怪物も、鳴き声など、まんまゴジラやんけ!

旅に出たヘラクレス一行が無人かと思って上陸した島がセクシー美女ばかりのアマゾネスの王国でお決まりの酒池肉林の世界。

つまりトンデモ・テイスト充満のヲトコノコ向けの冒険活劇だな。充分楽しめたよ。

モリモリの腕で鉄の棒を難なく曲げたり、石柱に鎖を巻き付けて力で引き倒して神殿?を壊したり、ヘラクレスのバルクアップした筋肉を目立たせる肉体美の演出は素晴らしい。

男にとって筋肉に勝るものはないね!

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。