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「オルカ」
米・伊合作の海洋生物パニックもの「オルカ(Orca)」(77年、マイケル・アンダーソン監督)。
多分、スピルバーグ監督の「ジョーズ」の大ヒットを受けて製作されたものと思われ、人間と闘う動物はサメじゃなく「シャチ」だ。
シャチは、デカいものだと体長15㍍くらいになり、脳は人間よりもシワが多くてメッチャ知能が高く、家族を大事にして、一度見たものを決して忘れず、復讐心も強くて執念深い…としてるが本当だろうか?
この特性から人間と闘うことになるので、他の海洋生物パニックものとはちょっと違う。シャチの感傷的な復讐劇だ。オルカはシャチの学名。
カナダの漁師ノーランは、水族館に売るためにオスのシャチを生け捕りにしようとするが、誤って隣にいたメスを撃ってしまう。メスは妊娠しており船に吊るされて子供が出て来て死んでしまう。家族を失ったオスのシャチはノーランの仲間や港の設備を襲い、ノーランを北方の海におびき出す…。
頭の良いシャチが、ノーランがシャチと闘わざるを得ないような状況を作って、北方の海におびき出して死闘となって結局、ノーランは殺される。
メスと子供を失った時のオスのシャチの目が涙に濡れて、リベンジを誓った怒りと深い悲しみを表してるようでなんとも言えない。
我々人間は地球上の生物の中では一番進化した最終形態のように思ってるけど、実はそうじゃなくて、言葉は出ないけど、テレパシーで交流したり、人間にはない能力を使える別の進化を遂げた人間と同等の知能を持った、もしくはそれ以上の高等な生物がいっぱいいるのかもしれない。と、考えるとちょっと怖くなった。ダーウィンの進化論は読んでないけど。
凶暴な海洋生物ってだけじゃなく、シャチの知能の高さを前面に出してる。
基本、面白かったけど、演者のセリフや展開がちょっとトンデモだったり、冗長だったりして、やっぱりB級を感じるのは否めないね。
でも、その“「ジョーズ」二番煎じ”感や東京12チャンネルロードショー”感が好きだったりする。
脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。