【古典洋画】「オペラの怪人」

1925年の、サイレント映画「オペラの怪人(The Phantom of the Opera)」(米、ルパート・ジュリアン監督)。Amazonプライムにて。「座」は入らないのだな。

アイアンメイデンの曲が有名ではあるが(俺には)、何といっても、主役の、自ら考案した特殊メイクを施した醜い怪人を演じるロン・チェイニーだ。彼の代表作でもある。

中々、凝ったストーリーで、歴史ある古いオペラ座の地下(元は牢獄)に潜むようにして住んでた醜い顔の人間が、美しいオペラ女優のクリスチーヌを好きになって、影で新作の主役に抜擢させて、自分の妻にしようと目論むが、クリスチーヌにはメッチャ嫌われてしまうという悲劇の物語だな。

醜い容姿を持ったが故の怪人の悲哀。

ラストは、クリスチーヌを誘拐・監禁して結婚を迫るが、嫌われて、群衆に追い詰められてリンチの上、川に投げ込まれて死ぬ、という展開。

確かに、殺人を犯した怪人もそうだが、松明を掲げた群衆の恐ろしさも描いている。まるで魔女狩りみたいだ。「美女と野獣」よりも悲惨だな。

なんでああいう醜い顔になったのだろう?ずっと地下にいたから?醜い顔を隠すために、クリスチーヌの前では仮面を被るけど、そっちも不気味やんか。

顔の奇形(フリークス)って、多分、医学の発達でもう見なくなったけど、俺がガキの頃は近所にもいたし、見たことがある。どうしても顔のソレは強烈な印象を残してしまう。分別のないガキだから、「怪物だ!」と覗きに行ったりしてたね。

「ノートルダムのせむし男」はどうだろう?


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。