【洋画】「レオン」

今更、リュック・ベッソン監督の「レオン(Léon: The Professional)」(1994年、米・仏)を観た。

確か、この映画を機に、“ちょいワル・オヤジ“が流行ったよねー。

でも、ジャン・レノが演じる孤独な殺し屋レオンは、読み書きも計算もできないし、流行りの映画やスターも知らない(ジョン・ウェインだけ知ってる)、いつも牛乳を飲んでる…ちょっとアタマが弱い役だと思う。

”ちょいワル“なんかじゃなく、ただ愚直で純なだけだ。

だから、12歳の少女マチルダが側にいて世話を焼くと、世間体とかロリコン性癖とか、全く気にせずに、素直に好きになったのだと思う。

俺もロリコン気味だから、彼の気持ちはイタい程わかる。25歳以上も年下のフィリピーナを好きになるし(笑)。

「君が俺の人生を開かせてくれた…愛してる」と言って、マチルダを逃して、死んで彼女の復讐を遂げるなんざ、もう何も言えないよ。

大人の男だったら、ただ、深い包容力と究極の優しさだけでいい。時に、若い娘が飛び跳ねても、下で待ってて優しく受け止めるのだ。主張しても、怒ってもいけない。

ニューヨークを舞台に、麻薬密売組織(ボスは警官)に家族を殺された少女マチルダが、イタリアから渡って来た殺し屋レオンの部屋に飛び込んでくる。そこから2人の交流と復讐の闘いが始まる。

狂気そのものの密売組織のボスや、大人顔負けの小生意気なマチルダの魅力、最期の悲劇と再生、リュック・ベッソン監督らしい味付けで痺れるね。登場人物が際立つ洒落たバイオレンス・アクションはこうでなきゃ!

すぐに犯罪に結びつけられやすいし、穢したいと思ってる野郎も多いけど、ニンフのような聖処女の性を超えた魅力って必ずある。男はそこに人間に堕ちる前の天使を見るのだ。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。