【映画】「続・夕陽のガンマン」

メルカリで格安DVDをゲット、やっとマカロニ・ウエスタンの傑作といわれる「続・夕陽のガンマン(The Good, the Bad and the Ugly)」(1966、セルジオ・レオーネ監督)を観た。

壮大なスケールで描く人間ドラマだけど、約3時間とクッソ長くて、所々、冗長じゃねと思った。

原題の意味は、善玉、悪玉、卑劣漢で、クリント・イーストウッド演じる若きイケメンの善玉と、リー・ヴァン・クリーフ演じる鋭い目の冷たい策略家の悪玉と、ベテランのイーライ・ウォラック演じる犯罪を地で行くようなオッサン卑劣漢の3人が、南北戦争中のアメリカで、南軍が隠した財宝を求めて各地を彷徨うという物語。3人は、裏切り、痛めつけ合い、時には共闘し、お互いを出し抜こうとする。

ラストのサッドヒル墓地での20万ドル相当の金貨を巡って、3人で対峙し合うシーンはめっちゃ長いけど、「ははぁーん、伝説のシーンはこれかぁ」と納得。その前の、火薬の量を間違えたという橋の爆破シーンも。

やっぱり、あまり喋らないクリント・イーストウッドがシブくてカッコいいね。早撃ちも、ポンチョもよく似合う。

南北戦争のシーンもあって、西部劇と戦争映画が一緒になった感じだけど、少ない台詞による超スローな展開でBGMで盛り上げてクライマックスに繋げていく手法はレオーナ監督独自の演出。

さらに、人物のどアップで、風呂にも入ってない薄汚れた無精髭ヅラの野郎臭さを過剰に出していると思う。女がほとんど出てこない、むさい野郎ばっかの汗臭さ全開の濃ゆ〜い映画だ。

騙し合いの駆け引きを中心とした心理戦は痛快だけど、マカロニ・ウエスタンってこんな感じだっけ?昔、日曜洋画劇場なんかで親父と共に観てたと思うけど。

あ、そうか、タランティーノ監督が大好きなんだよなぁ。

金、金、金…金のためなら人も殺すし、命も投げ出す。毒々しい弱肉強食の資本主義の世界だね。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。