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「水俣病展」

2年前…。

市内に出たので、見たかった「水俣病展2017(minamata disease exhibition )」に行ってきた。障害者手帳でタダ、ラッキー。水俣病のことは、ガキの頃からなんとなくは知ってたけど、今回、始まりから今に至るまで詳しく知ることができた。講演で当事者の話も聞けたし。まあ、youtubeでもいっぱい見れるが、地元・熊本だから知っといて損はないだろう。

これは悪い企業と被害者という単なる善悪の問題だけではなく、水俣の人たちは日本の高度経済成長期の犠牲者だったんだと思う。映画「ゴジラ対ヘドラ」を思い出す。

チッソ水俣工場が工場排水として海に流した水銀で「奇病」を発症した犠牲者がいっぱい出たんだが、60年経った今だに水俣病認定の申請があり、認定待ちの患者がいる。トンデモないね、ホントに。

人類史上初の認定公害病となったんだが、もともと水俣はチッソで発達してきた企業城下町。企業側と住民の倫理の対立から企業側のごまかしやデマ、なかなか動かない政府と県、大衆の水俣病患者に対する差別、補償を受ける者への妬み・嫉妬、長引く裁判、はたまた風評被害まで、日本のこうした問題の一連の流れは公害に限らずどこも似たようなものだね。

個人的には、もっと水俣病の悲惨な症状などを知りたかったけど、co-opの主催ということで社会運動が前面に出てたような気がする。人権もあって難しいと思うけど。

帰って親に見てきたと言うと案の定「気持ち悪くないのか?水俣病の人も補償で金持ちになったんだろう?」だってさ。クソ小市民。大元の原因は何なのかわかってない。なぜ小市民って、弱者同士で貶め合うのだろうか。

チャットで、親しいピーナに、水俣病についてタガログと英語で説明するのに難儀した(笑)。

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脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。