国木田独歩と徳冨蘆花

新潮社版「日本文學全集」第4巻は、国木田独歩と徳冨蘆花。

コレは去年に読み終えて、今のところ、全集は順調に読み進めている。

独歩ちゃんは短編が中心。
有名な「武蔵野」は、主人公が、好きな武蔵野(関東平野)の自然をひたすら讃美する物語。
そりゃあ、明治期の武蔵野は自然がいっぱいでステキだったろうけど、野原や林の風景をひたすら描かれても、俺にはあんまし興味が湧かないねぇ。
これが自然主義文学というものかしらん。
短い作品ばっかで読みやすいけど、引っかかるものがなかったよ。

徳冨蘆花も同様。
代表作の「自然と人生」が収められてるけど、自然をテーマとした散文みたいな作品の集合体のような感じ。耶蘇教の影響もある。
漢文調も混じってて、決して読みやすくはなかったけど、「自然を主とし、人間を客とせる」という盧花ちゃんの考え方がわかったつもり。
でも、人間は、時に自然を左右し抗うからこそ、文化が発展してきたのではないかねぇ。この地球上では人間が主だよ。

あ、盧花ちゃんの奥さん、愛子さんは、ここ熊本・菊池市隈府の出身なんだよね。碑があった。

画像1

画像2

画像3

画像4


脳出血により右片麻痺の二級身体障害者となりました。なんでも書きます。よろしくお願いします。